5/2(金)大雨といえば
2025年5月 2日 Posted in 中野note
↑これは晴れの日の記録(唐ゼミ☆『吸血姫』2012年秋より)
濡れすぎて、もうどうでもいいやという気分になりました。
雨といえば、
私たちがもっとも大雨にさらされた公演は、2012年秋に取り組んだ
『吸血姫』でした。あの時は、あまりに雨が降りすぎて青テント内は
床上浸水状態となり、屋根幕の隙間から雨漏りさえしたために、
休憩時間中にお客さんに席を移動してもらうことになってしまいました。
花道に出て行って「大丈夫ですか〜?」「他に被災して移動希望の方は
いませんか〜?」と言ったら拍手が起き、ありがたいお客さんたちに
支えられて終わった公演でした。
観客として印象深いのは唐組2007年春の『行商人ネモ』で、
千秋楽のドカ降りにせりふはまったく聞こえず、
それでも長せりふをお客に届けようとする稲荷卓央さんが燃え盛って
いました。ほとんど言葉は聞き取れないけれど、稲荷さんから
闘気が立ち上るのが見えました。
後日、酔った唐さんが私に電話をかけてきて「なんで千秋楽にあんなに
降るんだよ・・・」と愚痴こぼしていました。テント芝居の生みの親が
雨とテント芝居を恨んでいる。人間・唐十郎がいました。
紅テントが代名詞でありながら、作家としてはせりふが通らないと
どうしても嫌なのです。
明日は、空気がキレイになりそうです。
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