5/4(祝火)テツヤとの朝

2021年5月 4日 Posted in 中野note
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↑配信後に。初めて記念撮影しました。

月初めの月曜の朝は、いつもテツヤとのおしゃべりから始まります。
我が家からもっとも近い劇場、若葉町ウォーフに7:50に行けば、
準備万端、テツヤが準備をしてくれています。

元俳優であり、今は舞台監督やプロデューサーであり、
時々は演出もする岡島哲也さんは、いつもその本領を発揮して
準備に抜かりがありません。

一度だけ、上手く設備が昨日せずに時間通りスタートできなかったことも
あったけれど、だいぶ落ち込んだであろうテツヤさんは、
かなり入念な増強をして、強固なシステムを築いてくれました。

こういう時、「二度とこのような失敗は繰り返さないぞ」という気迫に
満ちていながら、表面上はいつもと変わらぬ穏やかさを崩さない
テツヤさんを、信頼できる人だと思ってやみません。

去年の夏から始まったこの配信おしゃべり。
たまたま近所のファミリーレストランで、
こちらは舞台美術の打ち合わせ、あちらは奥さんとのデートが重なり
企画が持ち上がりました。

お互い忙しいだろうけれど、
きっと早朝にすればこのルーティンを守れるだろうと、
朝8:00からという時間を設定しました。

これは実に上手くいっていて、
昨日などは、散歩がてら45分ほど歩いてウォーフに行き、
1時間を過ごして、さらに行きと同じ時間を歩いて自宅に戻り、
zoomでの劇団会議に臨むという充実ぶりでした。

話題は毎回とりとめもないけれど、
ある時、テツヤさんが取り組んでいる一人芝居の題材であり、
自分は唐さんの影響により愛してやまないN.ゴーゴリの『外套』の話を
しました。考えてみれば、『外套』について自然に話せる相手がいて、
しかも自然にそのシチュエーションが訪れることは、
かなり希少だと思いました。そういう話、時にはしたいじゃないですか。

その時、後藤明生さんによるゴーゴリ論と翻訳による『外套』が
収録されたカッコいい本を紹介してもらって、これはすぐに買いました。

昨日は、短くて、少人数で上演できて、おもしろい台本に取り組もうよ、
という話をしました。上演どうこうではなくて、まずは読んでみよう
という台本を何本か提案してくださり、それらがどれも未読どころか、
知りもしなかった台本であるだけに、大いに興味を持ちました。

自分も、唐さんの『アリババ』や、三島由紀夫さんの『愛の不安』を
紹介しました。我ながら、なかなかの変わりダネだと思います。
繰り返しますが、そういう話をまたにはしたい!

やめられない、とても貴重なありがたい時間だと、心から思います。

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