5/5(水祝)声こそが力
2021年5月 5日 Posted in 中野note
↑気管支用の漢方。高級品ですが、喉が弱った今は惜しげもなく1日3回。
背に腹は変えられん!
この症状は先週の半ばより始まりました。
なんだか高音が出づらいな、と思ったら、
1日の終わりに裏返ったり、かすれるようになりました。
とは言っても、ほとんど喋るのが仕事なので、
稽古もあるし打ち合わせもある、レクチャーも含めて、
ここぞというところで場を盛り上げるためには、高音を張るしかない。
それでいて睡眠時間が短いものだから、徐々に弱って現在に至ります。
仕方がないので、会う人によっては
「今、オレは声が枯れている。元気がないわけではないが、ごめんなさい!」
と言って、低音でやりくりすることにしました。
イメージ的には、中尾彬さんのような声で過ごし、高音域の回復を待つ。
これには、一つの効能があって、盛り上がりはしないけれど、
言葉は聞き取りやすくなっているはず。
日本語は母音が多い。
母音は身体全体を使って響く低音によって成り立つ。
だから、言葉は明晰なはず。そう言い聞かせて自分を慰めています。
ドラゴンボールのように気功波の類を打てない人間にとって、
もっとも単純にして威力のある飛び道具は声です。
これが大きければ、遠くの相手にも自分のパワーを届けることができる。
が、今はそれが使えない。ここしばらく、分の悪い闘いが続きそうだな。
そう覚悟しながら過ごしています。
こうなると、本番を前にナーバスになっている役者たちの気持ちが
よくわかります。声は出ない。しかし、目前に迫っている舞台は、
ことば、ことば、圧倒的にことば。身につまされます。
困ったら低めに集めろ、というのが常道ですが、
彼らがいつもしているしんどい勝負が否応なく理解せられ、骨身に染みます。
こういうのは、意識してしまうと体が硬くなって回復も遅れそうなので、
なるべく気にしないことですが、やはり気にならざるを得ない。辛いところです。
そしてもう、絶対的に寝なければ。睡眠時間を確保しなければなりません。
人と会うとついつい喋っていますから、
しばらくは、できる限り孤独を選んで過ごそうと思います。
今からワークショップですが、今日はなるべく皆さんに喋ってもらおう!
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