5/5(祝火)しょうぶの日

2020年5月 5日 Posted in 中野note
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最近は外を歩いていると、至るところに行列が散見されます。
今は人と人とが距離をとっての生活を余儀なくされていますから、
さして人数がいなくとも、長蛇の列に見受けられることがよくある。

それにしても、今日はひときわ和菓子屋の前に人が多い。
何故だろうと覗いてみたら、柏餅を買い求める人たちでした。
すっかり忘れていましたが、今日は「端午の節句」だったのです。

我が家には新人劇団員のSANEYOSHIがいますから、
多少はそんな行事にも触れてやらなければならないと思い至りました。
そこで、並ばずともパッと手に取ることのできた菖蒲の葉を
買って帰りました。

年中行事と唐さんといえば、
何と言っても3月3日の雛祭りと『少女仮面』が印象的です。
一方、5月5日に因むのは、
『秘密の花園』『唐版 滝の白糸』の2本でしょう。

特に『秘密の花園』における「菖蒲の葉」の存在感はハンパではなく、
それこそ、昨日に触れた小道具ばなしの好例として、
唐作品の中でも屈指の使われ方をする一品と言えます。

作中には、
唐さんの幼少期、まだ銭湯が多くの人たちにとってインフラだった頃、
5月5日に男の子たちが我れ先にお風呂屋さんに殺到し、
まるで剣のように、長くて、強い菖蒲を奪い合う様子が
得意の長ぜりふで披露されます。

銭湯や公衆浴場、今年は残念な状況にありますが、
来年はどんなものか、ぜひ実体験してみたいと思いました。
それこそ、花やしきでの公演時に行きつけていた
浅草寺裏の「あけぼのゆ」なんか、狙ってみたいところです。

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