6/11(木)イトーヨーカドー長野店
2020年6月11日 Posted in 中野note
『海の牙』公演を終えて片付けの終盤
イトーヨカドー長野店が閉店になったと知りました。
6月7日(日)のことです。
思わず、ネオンホールの小川哲郎元支配人にLINEしました。
2011年から数年間、唐ゼミ☆が長野市に旅公演することができたのは、
小川さんをはじめとした仲間の方たちの尽力があってのことです。
公演場所は善光寺のふもと、権藤商店街の入り口にある
イトーヨーカドー前の駐輪場。
この期間だけ自転車を停めるスペースを圧縮して、
私たちがテント劇場をたてる場所を用意してくださったのです。
初めて行った『海の牙-黒髪海峡篇』『吸血姫』を経て、
長野県にゆかりのある演目『夜叉綺想』、テントを立てず野外劇として
行った『木馬の鼻』まで、いつも長野の水や空気は清らかで、
お客さんの雰囲気も清らかで、心が洗われるような1週間を過ごして
私たちは帰途につきました。
思い出の場所です。ですから、閉店のニュースは堪えました。
いつか小川さんに、長野店は売り上げこそ厳しいものの
イトーヨカドーを創業された方の思い入れが強い店舗なので、
ここまで存続してきたと聞きました。
公演準備の休憩中、フードコートに行って食べるお蕎麦は、
それだけでかなり美味しく、この土地が本場であり、
また激戦区でもあることを実感させました。
惣菜コーナーには日常のおかずとしてイナゴの佃煮が売っており、
私はこれが好きでよく買いました。
一度、怒られた事もあります。
あれは『吸血姫』の時、劇団員とのやり取りがヒートアップし過ぎ、
怒鳴り声を上げていたところ、すっ飛んできた店長さんから
営業妨害になるのでやめてくれと叱られ、全力でお詫びしました。
テントを囲んだあの恐るべき数のムクドリの群れも、印象的でした。
唐さんから後に、そういうのはエアガンで追い散らすんだとアドバイスを
受けましたが、もちろんエアガンはなく、役者がずいぶん苦労させられたのも、
良い思い出です。
また長野に行きたい。今は何の算段もなくただただ衝動のみですが、
やっぱり長野にまた行って、皆さんに劇を観てもらいたいと思います。
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