6/12(土)明日は本番!

2021年6月12日 Posted in 中野note
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↑本日はかながわアートホールでの稽古

3月下旬から、ずっと毎週日曜日は磯子区の区民センターに通ってきました。

明日、6/13(日)にかながわアートホールにて、
ダウン症や自閉症の青少年たちが様々なアートや表現に挑戦する
NPO法人ドリームエナジープロジェクトが、舞台公演を企画したからです。

理事長の内海さんの台本執筆から始まって、
ダンスや楽器演奏や手話やスピーチ、1時間に満たない舞台に
ありったけを注ぎ込みました。同じNPOに所属するメンバーの中には、
コロナ禍での健康不安により、行動を制限さざるを得ないメンバーもいます。
現場には来られない彼らにも活躍の場を用意したいと、知恵を絞りました。

順調に先々週まで追い込んできました。
稽古のプロセスには様々なことがあったけれど、
やっぱりものづくりはものづくり。
いつものように全体を構成し、細部にこだわり、もう一度全体を整える。
そういう作業を繰り返してきました。

彼らに通じる言葉や声のかけ方を何度も考えました。
どうしたらこちらのオーダーが伝わるか、伝わった後、
定着するのにどれくらい時間がかかるか。
それを、どのくらいで忘れてしまうか。

そんなことを繰り返しながら、気づけばこちらにも欲が出るし、
いつもと同じ舞台づくりになっていきました。

ところが、10日ほど前に急ブレーキがかかった。
メンバーの中に体調不良によって出演できない人が出てしまい、
私たちは追い込まれました。

そして出した結論は、
今回の公演を中止すること。必ず延期の道を探ること。
さらに、元気いっぱいでウズウズしているメンバーのために、
本番通りのホールで、本番通りの音響と照明と衣装と段取りで、
再現度100%のリハーサルを実施すること。

そういうわけで、今日は劇場入りと仕込み、場当たりとゲネプロ。
代役を投入しながらまったく予定通りの作業に明け暮れました。

もともと、彼らにはシミュレーションという概念がありません。
一回一回、すべての練習に全力を尽くすし、
集中が切れれば本番だろうと何だろうと容赦無く散漫になる。
衝動にまっすぐであることが彼らの美点です。
だから、不在のメンバーを大事にしつつ、
目の前のメンバーの勢いを絶対に活かしきろうと決めました。

それに、自分がどれだけ関われるか分からない延期公演に備えて、
皆の身体に、できるだけの公演ビジョンを引き渡しておきたい。

そのようなわけで、明日はお客さんこそお迎えできないものの、
100%本番。けっこう緊張して、今もジタバタしています。

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