6/20(火)写真の哲学のために

2023年6月20日 Posted in 中野note
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↑まだ新しく売っていた!

今週末土曜に行う室井先生追悼の会に向けて準備が佳境です。
例えば、大学院を卒業したばかりの映像作家・小山祥平くんは、
当日に投射する画像・映像資料を作っています。
その素材提供で相談しやすいのは、元唐ゼミ☆の禿さん。

唐ゼミ☆の齊藤や米澤は飾り付けのための祭壇を作り、
津内口は先生の写真や当日に配布する紙資料をせっせと作る。
椎野は飾り付けのためのお花を注文・・・
そういう具合です。

明後日には当日配布する追悼文集も届きます。
これには各執筆者に加えて、突貫で編集作業にあたった
学部の先輩・椋本さん、院の先輩・本永さん、
名古屋大学の秋葉先生の力が結集しています。

自分はといえば、
会の中で登壇してもらって、対話形式でエピソードを
披露してもらいたい人たちに電話をかけまくりました。
先生も先輩も後輩も、講師で来てくださっていた
クリエーターの皆さんもいます。

中には、依頼の電話がすでに長電話化してしまい、
本編も収集つかなくなってしまう予感がするほどに
話し込んでしまった人たちもいました。
ちゃんと時間に収めなければ!

他方、もちろん日々の仕事もしているわけで、
今日は昼過ぎに都内に行ったので、息抜きに本屋に寄りました。
すると、冒頭に挙げた本が新刊で売っている。
即座に買いました。

思えば、入学時に室井先生が最初に買うことを勧めた本は、
厳密には自著ではないこの『写真の哲学のために』でした。
ここで先生は長すぎる解説を書いており、
当時は難解に感じたこの文章が、今の自分にははるかに平易に
なったのを感じます。

もちろん、難しい本を読み慣れたこともあるでしょう。
けれども、自分の生活実感の中にあるモダンとポストモダンを
選り分けて考えられるようになったことが、
易しく感じられる理由です。

いずれにせよ、室井先生が新たな時代、
人類の新たな局面にワクワクしていることが伝わってくる文章です。

これが書かれた今から25年前、現在の自分と同い年くらいだった
先生の内面を推し量る愉しみもあります。
2022年に第7刷が出たばかりとあります。
息ながく版を重ねていることも、嬉しい発見です。

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