6/27(土)稽古の計画を組む
2020年6月27日 Posted in 中野note
↑「密」と「飛沫」の極み、『下谷万年町物語』より
8月から始まる本格的な稽古の日程を組んでいます。
『唐版 風の又三郎』のために多くの役者が集まっていますから
舞台監督の齋藤が叩き上げたスケジュールに検証に検証を重ねて
しっかりしたものを計画として提出する必要があります。
気の赴くままに横浜国大で稽古していた日々が懐かしくもありますが、
これはこれで、なかなか緊張感があって悪くない。
ちなみに、私たちの稽古はいつもかなり計画的に進みます。
本読みをしっかりやって設計図を共有した上で、
どの日に台本の何ページから何ページまでを稽古するのか、
厳格に計画して始めます。また実際に、その計画を何としても実践する。
劇は、登場人物やキーアイテムの登退場によって、
ある目的を持った「場面」「シーン」に分けることができます。
この区切りとは別のところで、例えば、
毎日15ページ稽古しようというのではかえって役者は混乱します。
一方、上手く「場面」「シーン」を切り分けて稽古すると、
分量に増減があっても、頭の中が整理されてスムーズに稽古できます。
もちろん、予め当たる箇所が宣言されているので、
みんな必死にせりふを入れて準備してきます。
この「場面」「シーン」に芝居を切り分ける手法は、
実は学生時代に唐さんから真っ先に教わったもので、
唐さんご自身は「ピース分割」と仰っていました。
さらに今回は、稽古場が人で溢れないよう配慮する必要もあります。
出番がない人も稽古に立ち会うことはかなり大切なのですが、
今はそうも言っていられません。
出番の無い人が自宅からモニタリングできるようにする、
出入りの時間差をつける、といった工夫をこれから行います。
しかし、今回は『下谷万年町物語』でなくてほんとうに良かった。
つくづくそう思います。セットに池あり、本物の水ありの
オカマ100人芝居では、さすがに歯が立ちませんから。
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