6/29(水)コロンビアからやって来た
2022年6月29日 Posted in 2022イギリス戦記 Posted in 中野note
↑夜はアート・アンサンブル・オブ・シカゴのロスコー・ミッチェルを聴く
語学学校の学友たちはメキメキと腕を上げている感じがする。
彼らは授業後も連れ立っているから、どんどんツーカーになっている。
それに比べてオレは・・・。
また、英国人同士が目の前で容赦ないネイティブトークを展開すると
完全に振り切られて、左耳の先がピクピクいうようになってきている。
ストレスだろうか。気になる。
そんな中でも、いつも会っている人たちならば
徐々に人間関係ができてきている。
今日のようにWSがある時には、お茶の注文をとって回る。
・コーヒーと紅茶、どちらが良いか?
・ミルクの有無は? また、その加減は?
・砂糖は入れるか? 入れるとしたらホワイトか、ブラウンか?
・クッキーは欲しいか? 4種あるうちのどれが良いか?
こんな具合で、聞き取れなければ、もう一回!と言えるようになって
来ている。参加者のシニアたちも、分かりやすく発音してくれる。
今日は長い時間、80歳を過ぎた女性の話を聴いた。
彼女は1963年に一家でコロンビアからやってきて以来、
ずっとロンドンに住んでいるという。
「コロンビア、きっとマイナーだから知らないわよね。
あっ、そうだ! ベネズエラ! ベネズエラの隣よ!」
そう言われて思わず笑ってしまったが、
コーヒー豆のおかげでコロンビアが有名であること、
ベネズエラの方がむしろマイナーだと伝えた。
彼女はあまり外国には行ったことがないそうだ。
けれど、スペインとフランスには行ったことがあり、
良い思い出だそうだ。
左脚の悪い彼女は、イスから立ち上がる時にサポートを必要とし、
私の右腕を借りて、休み休み、お迎えの車まで歩く。
左足を持ち上げる道具を常に持っていて、今日はその使い方を
教えてくれて、初めて見送りを一人で完璧にすることができた。
そこへ、ちょうど代表のギャビンが来たので、
彼女を「大事なパティシパントです」と紹介し、
「私は今や、パティシパントのパティシパントです」と伝えたら
笑っていた。まさにそんな感じなのだ。
彼女が劇場に来始めて5年、毎週が楽しく、幸せだそうだ。
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