6/5(水)三場は難所
2024年6月 5日 Posted in 中野note
今日は二日目で、あと一回行ったら来週から立ち稽古に進む。
そのために目下、三場と睨み合っている。
『少女仮面』は難解で知られる唐さんにしては、
もっともとっつきやすく、そのためか上演頻度の高い作品です。
他にも、上演時間の短さや座組を小さく収められるのも
人気の原因と思われますが、やっぱりわかりやすい。
けれども、三場の中盤以降はかなり難しく感じます。
特に少女と春日野八千代が二人きりになってからは、
春日野の心情吐白がどうのようにして起こり、
ウソのヴェールを一枚一枚ぬいでいく過程を克明に捉えて描きたい。
そう思ってやっています。
この部分を知ったかぶりして飛ばしてしまっては上演の意味なく、
自分が初めて全てを解き明かすのだ、という目標を掲げて
臨んでいます。それには、わからなさに素直に、厳しくあることです。
ちょっとでも不自然だと思ったら、足を止めてその不自然さと
向き合い、せりふの切り方や受け答えに間違いはないか、
一人のせりふの間にも、物言わぬ駆け引きがあるのではないかと思案し、
とにかく受け応えが無理せず自然体になる方法を探ります。
そのために、牛歩の歩みを以って細部に向き合うことが肝心。
明日は後半25ページのために4時間を費やそうと考えています。
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