6/8(火)PCR検査の会場で
2021年6月 8日 Posted in 中野note
昨今、催し物にはpcr検査が付き物。
今週末に想定している公演に備えるため、
検査センターに行って来ました。
横浜では、ネットで調べたところ黄金町にあるらしい。
オープン時間は9:00-19:00。
ならば、朝イチで駆けつけてやろうと8:00に家を出ました。
ケータイのナビに住所を打ち込んで車を運転していると、
意外にもかなりのディープゾーンに。
初めは近づくにつれ、ナビに住所を打ち間違えたのかと思いました。
しかし、何度試しても、繰り返し同じ場所に行けと指示。
車を駐車場に停めてウロウロしていると、
確かにありました。こじんまりとした検査場。
1階が検査場。2-3階はトランクルーム。
4階以降は風俗店が割拠しているというインパクトが絶大。
何か、人間の本能を見たように思いました。
そうか。検査に来る人たちというのは、何かにつけ心配だから来るわけで、
きっとそういう人々が集うために会場を提供してやろうという
大家さんは貴徳だということなのでしょう。
それにしても、ハッと思い出したのですが、
今はセンターが入っているこの一階。かつてはバーがありました。
なぜそんなことを覚えているのかというと、
そのお店のマスターが、2014年に横浜橋商店街前の公園で
野外劇版『木馬の鼻』に挑んでいた私たちに声をかけてくれたからに他なりません。
その人は、近所で設営やリハーサルに励んでいた私たちに声をかけてくれ、
宣伝への協力を申し出てくれたのです。私がお渡しした何枚ものチラシ。
後日、気になってお店の前を通ると、木馬の顔面を一面にあしらったA4の
チラシが5枚連なって店の入り口のガラス戸を埋めていました。
近くから、遠くから、その景色を眺めて、
活力ある街に自分たちの旗印があることを誇らしく思ったものです。
公演が終わって撤収するときにもお礼を言いに行きましたが、
マスターはチラシをそのままにしておいてくれました。
その後、近くを通るたびに自分のチラシを確認して来ましたが、
いつの間にかあのお店は無くなり、こうして検査場にお世話になることに。
一昨日の墨田区の皆さんでもそうでしたが、
こういう街の人たちの応援に、世間から見ればマイナーな表現に人生を賭けている
私たちは、どれだけ励まされてきたでしょう。
またあのマスターに会うことがあれば、いつでも、でっかい声でお礼を言いたい。
そして、私は陰性でした!
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