7/19(火)ロンドン沸騰中
↑暑さがもっとも伝わりやすいからこれを選んだ。撮影は先日の土曜
日本の終戦記念日を思わせる暑さである。
快晴。真上から直射日光が照りつき、影が短く、濃い。
40度近くまでいっているらしい。おかげで街から人がいなくなった。
ロンドンは涼しいと思い続けてきたが、今週は暑さのケタが違う。
当地に住む人たちにとってみれば、これは異常事態のようである。
この気温は、仕事を休むに足る立派な理由だそうだ。
そのようなわけで、今日はWSも打ち合わせもキャンセルされ、
午後はフリーになってしまった。
お金持ちは都会を離れ、所有するカントリーハウスに行ったという。
9月を以って任期を終えるボリス・ジョンソン首相も例外ではなく、
自身の別荘で、お得意のパーティーをまた開いたらしい。
コロナ禍の度重なるパーティー開催により国民感情を逆撫でした彼は、
すこしも臆することなく昨日もこれを続けている。筋金入りのパリピ。
本気になって怒っているイギリス人には言えないが、
私はそんな彼が嫌いではない。
皆の家は暑くて仕方ないという。
学校も、劇場も、両方の友人たちが口々にそう言う。
暑くて寝られない、昼間は家にいられない、そういう状態らしい。
ところがダイアンの家は、冷房もないのに何故か涼しい。
分厚いレンガの壁と、二重サッシのおかげだと思う。
ここにきて、都心の居心地が良い。
普段は人で溢れかえっているのに、何しろ人がいない。
閑散としていて気持ちが良い。暑いことに違いはないが、
自分の地元、あの蒸し蒸しする名古屋と同じくらいだと思う。
Albany近くのカフェでミネストローネを食べ(夏野菜!)、
馴染みのパイ&マッシュの店でサイドメニューである
ジェリード・イール(うなぎ!)のみをオヤツに頂く。
そういう充実の食事を摂って、今日もロイヤル・オペラ・ハウスへ。
演目は『オテロ』。
私が買ったのは2,000円程度の立ち見席だが、
お金持ちたちは15,000〜30,000円くらいの席を軽々と放棄する。
必然、私の目の前には幾つも空席が現れ、開演と当時に、
これにサッと座るのがロンドン流。
日本では考えられないが、より良い席が空いていた場合、
こちらの愛好家たちは躊躇なく席を移り、
よほどマナーが悪くなければスタッフがこれを見咎めることもない。
むしろ、幾つかの劇場では、最安席に座っている人を、
案内係が率先して前に移るよう促してくることすらある。
ルーズというか、余裕というか、ロンドンはゆるい。
とここまでが昨日のこと。
今日の気温は41度まで上がると言っている。観測史上、最高だそうだ。
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