7/20(月)ワークショップ続けます

2020年7月20日 Posted in 中野note
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↑忘れもしない『蛇姫様』1幕のワンシーン。

ワークショップを来月以降も続けることにしました。
ただし、稽古が本格化するので曜日を変えて。

来月からは日曜日の19:30-21:30にやります。
8月9日(日)16日(日)23日(日)30日(日)に実施。

題材は『恋と蒲団』にします。
この前、ゼミログで『恋と蒲団』について触れて以来、
どうにも気になって久々に台本を開いたのですが、
以前はよく判っていなかった部分がいくつも目について、
これは本腰を入れてもう一度やった方が良いと考えたのです。

私にははっきりとした実感があって、
自分が台本を読めるようになったと感じた瞬間があったのです。

それは2010年の春に、『蛇姫様』1幕をつくっていた時のことでした。
親友のタチションがマムシの毒にやられて困り果てた主人公・山手線は、
ヒロイン・あけびがタチションの指から毒を吸い出す姿に惚れ込みます。

美しく言えば、その献身に惹かれたわけです。
そもそも女が指をチュウチュウ吸う姿は、青年にとって魅力的です。

このシーンを稽古していた時、私は全てが腑に落ちる感覚を味わいました。
しかもそれが感覚的なだけではなくて、ちゃんと説明ができるのです。
説明ができるようになると、何を見せれば良いか、どの一瞬が劇的なのか、
誰の主観に立って瞬間瞬間を構成すれば良いのか、たちどころに実感できた。
さらにその理屈に合わない部分を修正すると、いとも自然に劇が流れ始めた。

自分が本当に真剣に台本を読むようになった、
台本を読む愉しさを知った、あれが始まりの日でした。

ですから、過去に手掛けたものの中でも、
2010年春以前に行った上演には特に不足を感じます。
『恋と蒲団』もそのひとつ。

皆さんとともに短い作品を作ってみる、良いワークショップにします。

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