7/22(金)デビットカード始末記

2022年7月22日 Posted in 2022イギリス戦記 Posted in 中野note
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↑間違いはここで起きた

ロンドンで生活することを本気で想定し始めたのは年明けだった。
呑気なものである。1/31渡英が決まっていたものの、
用意されているのは文化庁が用意してくれる航空券のみで、
ビザが降りたのが1月半ば、渡英後に宿泊するホテルの予約を始めたのも
同じ頃だった。

他にも、コロナ対策として、
パッセンジャー・ロケーター・フォームの記入とか、
ホテルに政府公認の抗原検査を送るとか、さまざまな手続きを
すべて松の内があけてからの同時期に仕留めたと記憶している。

デビットカードの存在と重要性に気づいたのは、
1/20前後だった。それまで、海外に長期滞在する経験の無い私は、
自分の手持ちのキャッシュカードは、世界の大都市のどこでも
通用すると思い込んでいた。

2種類を愛用しているうち、横浜銀行はややローカルだが、
UFJはメガバンクだ。ロンドンはほとんどキャッシュレスと聞いていたし、
たまにおろせばいいんだろと高を括っていた。

しかし、何かの拍子に知ったのである。
ロンドンでは国産キャッシュカードによる引き出しができない。
デビットカードというものが必要だ、と。

早速に申し込んだ。
出国までに届かなければ、荷物と一緒に送ってもらえればいいやと、
この後に及んでも軽く考えていたが、果たして6日ほどで
ピカピカのカードは届き、晴れてデビットカードを持って
日本を出られることになった。

結果的に、これが功を奏する。

床屋とか、カレー屋とか、こちらでも稀に現金のみの店がある。
もっとも重要なのが、ダイアンに家賃を払う時だ。
彼女の主義は、ニコニコの現金払いなのだ。
もちろん、当初は彼女の家に居候することになるとは知るよしも無い。

で、先週の日曜である。
オペラのマチネを観た私は、いつもの電車を乗り継いで
上機嫌で帰ってきた。こちらでは滅多に昼の公演を観ない。
だから、帰り道にまだ陽が高いのが嬉しかったのだ。

調子付いた私はATMに立ち寄ることにした。
そろそろ月末、来月分の家賃をおろしにかかったのだ。
ところが、スムーズにお金が引き出せない。

こちらのATMは色々と質問してくる。
言葉は何が良いか、とか。
手数料に納得できない点があるか、無いか。
レシートが要るか、要らないか、などと。
その日に選んだ機械は妙にしつこかった。

これらの質問が煩わしく感じながら操作するうちに、
私は自分が使っているいくつかのパスワードのうち
間違った方を連打してしまった。結果、お金が引き出せない。

まあ、連続でミスったから、時間を置くか、
悪くても翌日にトライすればいけるだろうと、その日は諦めて帰った。
そして翌日にもう一度試す。が、このカードは使えない、の一点張り。
別のATMでも同じ反応だった。

仕方がないので日本に電話すると、
「暗証番号番号の誤操作が続いたので、ロックしました。
これを解除するには、ご本人様が帰国後に直接、銀行に来てください」
ということだった・・・

対応窓口の女性の声が持つ、圧倒的な機械的物言い。
ラチがあかないことは明白だった。

・・・というわけで、渡英前にテキトーに作って、
2月に横浜の家に届いていたネットバンクの口座のデビットカードを
椎野に送ってもらうことにした。

ここにもいくつかのハードルがあって、
いくつかの郵送サービスのうち、最も速いものに限ってこういった類の
カードや重要書類が送れないとか、あらゆる郵送物に戦争の影響で時間が
かかるかと、クレジットカードからチャージしたお金は買い物はできるが、
現金をおろすことができない、とか。

要するに、このネットバンクの口座に、他の口座から振り込みを
行った金額のみ現金化できる、というルールがあることがわかった。
椎野にも迷惑をかけながら試行錯誤して、やっと目処がたったけど、
手元にカードが届くのは半月くらい先になりそうだ。

それまで、ダイアンに家賃の支払いを待ってもらっている。
ごめんよ、と言って、彼女の好物のスモークサーモン550円相当を
渡したら喜んでいた。

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