7/24(祝金)パンプルムスの頃①

2020年7月24日 Posted in 中野note
PICT0003.JPG
↑手前の白いビルの2階に劇場「パンプルムス」がありました。

先日、東京・荻窪にある劇場の仕込みを手伝いに行きました。
『唐版 風の又三郎』に出演するメンバーが関わっている芝居なので、
劇団員の齋藤と助っ人に向かったわけです。

「オメガ東京」という、随所に意匠がほどこされたこだわりの劇場です。
食堂やコインランドリー、宿泊施設などを含む建物全体の様子も、
支配人さんが熱を入れて新設したことが伝わってくる美観でした。

自分は雨の中の搬入と、それから明かり合わせを少し手伝いました。
そうしていると、学生時代に新宿3丁目の「パンプルムス」という
小さな劇場で公演をしたことを思い出します。

当時の私たちは、ゼミナールでの公演がスタートしてまだ3年目で、
この劇場をきっかけに東京で初めて公演することになったのです。
入場料がまだ1,000円だった頃。

火曜から木曜日の3日間コースを格安で借りられたので、
火曜日に仕込みを行い、水曜と木曜のに本番。バラシを突貫で。

セットや小道具、衣装を運ぶためにトラックを借ります。
搬入の前日に新宿のレンタカーを2t車を借りに行きました。
運転は同級生の渡辺くんで、自分は助手席。
当時、ペーパードライバーで自動車の運転すらからきしだった自分には、
タバコを吸いながらトラックを転がす彼が、果てしなく大人に思えました。

2003年度の春と秋に公演した『少女都市からの呼び声』『鉛の心臓』が
この劇場での上演作品です。両方ともエンディングでは、この劇場の奥に
設えられていた鏡を使って奥行きを出す演出をしました。

それぞれの演目について2回公演を合計すると、お客さんは150人ほど。
最近、知り合った人が学生時代にそれを観ていたと知って驚きました。

この劇場を選ぶにあたり、その立地にはかなり思い入れがあったので、
それはまた明日、お話しすることにしましょう。

トラックバックURL:

コメントする

(コメントを表示する際、コメントの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。その時はしばらくお待ちください。)