7/4(土)お習字の時間

2020年7月 4日 Posted in 中野note
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稽古後の夕方近く。
今は看護師として働く上野さんがハンディラボに来てくれました。
彼女は横浜国大の後輩であり、かつて一緒に野外劇をつくった仲です。

演目は『腰巻お仙 忘却篇』。
大学の野外音楽堂をメインの舞台に、
お客さんを集合場所から誘導するところまでを含めて、
現役の学生たちをメインにつくり上げた渾身のイベントでした。

チケットは石。
VIP席価格は30,000円。
劇の途中で停電する。
劇の途中で警備員に怒られ、公演を中断する。
リヤカーを引っ張った自転車が坂道を全力疾走。
衣裳の帽子の高さは4m。
人形を7階のビルから落とす。
松明を燃やし放題。
野外音楽堂におびただしく突き刺さる卒塔婆。
といった具合に、他にも投じたアイディアはいくらもありました。
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やりたい放題の舞台は評判を呼び、再演もしました。
たまたま集まった演劇未経験のメンバーは誰も彼もが粒揃いで、
私は狂喜しました。みんな度胸も良かった。

その一角を担ったのが上野さんです。
妙にウマが合って以来、彼女は唐ゼミ☆がオリジナルの筆文字を
必要とする時、いつも協力してくれるようになりました。
そう。彼女は書道の達人でもあるのです。

彼女は横浜国大を卒業したあと、
看護師を目指して看護学校に通いました。
そのさ中に観に来てくれた『腰巻お仙〜振袖火事の巻』の感想が、
「中野さん。わたし、あんな看護婦になりたい」でした。
・・・ドクター袋小路の助手の看護婦のことのようでした。

彼女は担当ではないものの、働く病院にはコロナ病棟もあるそうです。
ドクター袋小路の助手になりたい思いを胸に秘め、
明日も上野さんは、世のため人のために働いています。
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