7/7(木)その名もビスマルク

2022年7月 7日 Posted in 2022イギリス戦記 Posted in 中野note

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書類を作り、他にもいくつもの文章を書いている。

外国にいてもけっこう日本の案件があるし、それができるのが現代だ。

パンデミックを経験した今、オンライン会議も常識だ。


書き物をするときは、各地を転々とする。

授業後の語学学校の教室、Albanyのデスク、観劇前のロビーを渡り歩く。

行き詰まると場所を変える。すると、歩きながら頭の中が整理され、

また書き進められるようになる。


昨日はカフェにも寄った。Albanyの近所にあるDeli-Xだ。

ピーター・フィッシャーに紹介されたここは居心地が良く、値段も安い。

コンセントも使えるから、たくさんの人たちがパソコンをつなげて

仕事している。よし、原稿の最終直しをするぞ!

そう意気込んでコーヒーを注文し、奥のソファを見ると

ピーターが座っていた。


即座に、仕事を放り出した。ちょうど、彼を必要としていたのだ。


二日前、私はスリー・コーラス・フェスティバルという音楽祭を発見した。

期間は今月末。場所はイングランドとウェールズの境目にある

ヘリフォード(Hereford)という小都市を中心に、

周囲の街を巻き込んで行われるらしい。


これは面白そうだ。


田舎町に点在する教会を総動員して、各地でプログラムが組まれている。

小規模な城砦めぐりもできそうだ。

さらに調べてみると、フィルハーモニア管弦楽団がやたら出演している。

ピーターはこのオケによく参加しているから、話を聞きたかったのだ。


果たして、彼も出演し、オケと一緒にずっとヘリフォードに滞在することが

わかった。どこに宿をとったら良いかも訊くことができた。


そんな話をしていると、ネコが割り込んでくる。

Deli-Xには一匹の飼いネコがいて、彼の名前はビスマルクというそうだ。

店主のダニエルによれば、ビスマルクこそこの店のCEOらしい。


こういう冗談の感覚は、日本も英国も変わらない。


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