8/10(火)音楽をたよりに③

2021年8月11日 Posted in 中野note
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『シーボルト父子伝』が終わりました。
6日で12ステージという過酷な公演回数でしたが、
皆で完走しました。

キャスティングやオーディションからあっという間の本番。
ようやく親しくなりかけたところでの千秋楽は
名残り惜しかったですが、時節柄、私たちに許された
短い挨拶だけをして築地から帰ってきました。

気づけば、オリンピックも終わっている。
今回の五輪で、自国開催というのは要するに全く試合が見られない
のだと気がつきました。選手の皆さんが頑張っている時には、
自分も働いています。近くて、遠かった。

わずかに、街中に敷かれた警備体制や、
築地本願寺の宿泊スペースに大阪からきた警察の人たちが
いるのを感じることで、オリンピック気分を味わいました。
競技、観たかったな。パラではなんとか!

そして今日からは、
週末に控えた『棲家』リーディング公演の準備に勤しんでいます。
出演者は龍昇さんと浅野令子さんの2名のみ。
昨日までとは打って変わって、超コンパクトな座組です。

私たちは6月に一度会い、
それからはずっとzoomで稽古してきましたから、
久々に顔を合わせるのは嬉しく、オンラインでは伝わりきらない
所作やせりふのニュアンスを一気呵成に詰めていきます。

この台本には曲の指定があって、バッハの第156カンタータ
『わが片足は墓穴に入りぬ』の序曲をアレンジした
いわゆる『アリオーソ』のチェロ版を、太田省吾さんはご所望です。

そこで、自分はせっかくだからとこの曲に興味を持って、
チェロ版各種に加え、もともとのカンタータを演奏した
古楽オケ版、変わったところではヴァイオリン版を聴いています。
それから一曲だけ、台本の指定にはないバッハの曲を使おうと
思っています。

ともかくも、すでにすっかり『アリオーソ』漬け。
明後日には劇場入りです!

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