8/11(火)音響・新木の重要性
2020年8月11日 Posted in 中野note
↑稽古場用のスピーカーを整える音響担当の新木。
稽古休みの今日は、音響担当の重要性について話します。
野球でいえば、私が監督で、音響担当はキャッチャー。
オーケストラでいえば、私が指揮者で、音響担当はコンサートマスター。
料理屋でいえば、私がオーナーで、音響担当は板長。
それほどに音響担当の支配力は大きく、責任は重大です。
そのようなわけで、私は新木のことを頼りにし、
かつ意図をわかりやすく伝えるように心がけています。
幸いにも、
彼女は仲間たちと組んでいるバンドでボーカルをしており、
音響的なセンスに恵まれています。
耳が良く、声がよく出て歌が上手い分、
せりふの修正についての反応もすこぶる速い。
音響担当に必要な資質を備えています。
あとは、性格的に大胆なのが良い。
例えばアクションを手直しするとして、
大きな動きを小さく直す方が、小さな動きを大きくするより遥かに簡単です。
その点、彼女は若くして豪快さに事欠きません。
打てば響く資質の持ち主でもあります。
これらが、彼女を私が頼りにする理由です。
『唐版 風の又三郎』にはたくさんの劇中歌が登場します。
しかも、ひとつの曲を何度も何度も歌う。
延べ数として、その数は他の唐作品の中でも抜きん出ています。
そのために、いつも伴奏づくりをお願いしている
サトウユウスケさんには早めに作成をお願いにいき、
出来上がってきた伴奏について、
本読みの中で試しながら、高さや速さの調整を重ねました。
他にも、すでに私がBGMとして使おうとしている曲を、
徐々に新木に渡し、音楽のかけ始めのキッカケを指定し始めています。
今回は準備期間も長かったし、稽古場で出演者全員が会えるのは
貴重な機会ですから、とにかく早く決めてしまおうと考えています。
そうすることで、新木のスイッチやボリューム・コントロールの腕を
早めに上げさせる必要がある。
これからの二人三脚、自分に張り付く新木は苦労を重ねるでしょうが、
少なくとも栄養は充分に取らせようと決意しています。
もちろん女優もやってもらい、その時の音響は私がやります。
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