8/11(水)『四角いジャングルで唄う』の復活!

2021年8月12日 Posted in 中野note
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↑合田佐和子さんのジャケット

嬉しいニュースです。

1973年に行われた伝説のリサイタル
『唐十郎 四角いジャングルで唄う』の記録がCDとして復活!

もともとはレコードで出ていたものです。
初版された時には付録でイベントの進行台本までついていて、
唐さんや紅テントのファンはこぞってこれを手に入れました。

さすが充実の内容ですから、中古商品にはプレミアが、
ヤフオクなどでも高額で取り引きされてきました。

私たちは学生時代、このレコードを持っているファンの方に
MDにしてもらい、何度も何度も聴いてきました。
それが、2021年9月22日にCDとして復刻します。
しかも付録まで再現するそう。

今回、自分はこの復刻版のライナーノートを書きました。
依頼をしてもらった時、こんなに嬉しいことはありませんでした。
『シーボルト父子伝』や、今も稽古している『棲家』の
準備で忙しかったけれど、夜中に全精力を傾けて書き、
何度も書き直しました。

とにかくリスナーが聴きやすくなるよう努めましたが、
久々に繰り返しこのリサイタルを聴きながら、
自分があまりに多くのことをここから受け取ってきたことに
気づかされました。

すでにトレーラーが出ています。
https://www.youtube.com/watch?v=_b3q_f1hFvQ

さらに、付随したニュース記事も。
いつも唐さんについて熱っぽく書いてくださる
SPICEの安藤光夫さんが、いつにも増して
熱烈かつ博識な世界を展開されています。
自分のことにも触れてくださっています。
https://spice.eplus.jp/articles/290948


ちなみに、2001年に唐組が初演した『闇の左手』には
このレコードジャケットのビジュアルが使われました。
あの時の自分は大学3年生で、唐十郎ゼミナールに入ったばかり。

ようやく唐さんの周囲にいる緊張にも慣れてきた頃で、
紅テントに通って、何度も何度もあの演目を見ました。

あの時の唐さんの役柄は神経魔術師(ニューロマンサー)。
ですから、この姿の唐さんを見ると、
ついつい人の心に精通し、精神を弄ぶあの役柄を思い出します。
長ぜりふで叶姉妹について語っていた唐さんの声まで
聴こえてきます。

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