8/12(金)あれから色々ありまして

2022年8月12日 Posted in 2022イギリス戦記 Posted in 中野note

The Bag with me①.jpg

↑黒い服に黒い鞄で分かりにくいので、アップ写真も↓

The Bag with me②.jpg


昨日のゼミログを書いたのは帰りの電車の中だった。

エジンバラ〜ロンドン間は4時間半かかる。

東京から九州に迫ろうという時間だ。

日本にいたら長く感じるだろう。

飛行機で行こうかな、とも考えるだろう。


しかし、イギリスでは断固電車だ。

まず、景色に慣れていないから見飽きない。

そして何より確実性。

ロンドンにはたくさんの空港があり、

待ち時間があり、時間の調整があり、燃料代も変化する。

だったら、安定の電車。そう思っていた。


帰りの電車はうるさかった。

座った席が、ちょうど大家族に囲まれる具合だったために、

彼らがひっきりなしに行き来するし、頭越しに会話してくる。

イギリスの電車には必ず大騒ぎする人たちがいる。

どう処したら良いのか。物申して良いのか、自分にはわからない。


そんな中でゼミログを書き終えた。

すると彼らは二つ目くらいのニューカッセルという駅で降りた。

やれやれ。

と、この瞬間、気づいてしまった。


ずっとTシャツの中に忍ばせていた貴重品入れ。あれがない。

中には、これから観る公演チケット、国際運転免許証、

そして、パスポートが入っている。


しばらくゴソゴソやって、いよいよ手元にないことを確認する。

すると、アラン・カミング観劇中にチケットをしまうため、

客席で胸から取り出したことを思い出した。あそこに置き去り!


それから、ミミに電話し、劇場に電話し、

どちらも電話に出なかったので、問い合わせフォームに

メッセージを打った。


ピーターはその夜もエジンバラで演奏している。

明日、彼が回収してきてくれないかな、などと期待したが、

ともかく劇場に連絡をつけることが先決だ。


ちなみに、昨日に観劇したBURNはあの演目の千秋楽で、

夜公演はない。終演後、あの芝居が気になっていたピーターに

「ひどくつまらなかった」と3分くらいかけて悪口メールを打ったので、

自分は一番最後に客席を出た。だから係員以外に発見は不可能。

という好条件ではあるものの、ドキドキする。


結局、ミミにも状況をメールして、昨日はまっすぐ家に帰り、

夜遅かったので、シャワーを浴びて寝た。

ダイアンに「どうだった?」と訊かれ、「良かったよ」と簡単に伝えて寝た。


翌朝になりミミから返事があったので、どんな貴重品入れだったか、

羽田空港で撮った自分の写真などを送って説明した。

朝食時にダイアンに打ち明けると、涙目になって神に祈り始めた。

・・・やはり、昨夜に黙っていたのは正解だった。


ピーターに連絡を取ったが、彼は早朝からグラスゴーに移動していた。

今夜に別の演奏があるらしい。忙しいそうだ。

ピーター「帰りに戻ろうか?」と言ってくれたが、

見つかりさえすれば来週に自分で回収できるから安心してほしい。

そう伝えた。


すると、ミミが通常より早く電話で劇場オフィスをこじ開け、

話をつけてくれた。自分が送った写真も先方に送ってくれたらしい。

さすが劇場関係者。話が早い。あとはアツシで電話するべし、とも。


早速に先方の担当者とスピーカーホンで話し始めたところ、

横から猛烈な勢いでダイアンが喋り始め、あっさりと自分の物だと

確認された。「これはかなり重要ですね」と先方は笑っていた。


イギリス人のいい加減さに知り尽くすダイアンは油断がない。

相手が何日の何時に確かに劇場にいるかを確認し、

「変更があったら私に電話をしてくれ!」と迫っていた。


そういうわけで、今朝9:30をもって問題にはケリがつき、

巻き込んでしまったみなさんに現状と御礼を伝えて、

通常スケジュールに入っていった。

シニアの街頭劇の稽古に立ち会い、日本とZoom会議をし、

Albanyで会議をして、現在に至る。


2010年以来ファンになったフィルハーモニア管弦楽団の面々と

一気に繋がることができたので、浮かれたのだと思う。

ヤキモキした分、今日はやたら小銭を拾う。人生、正負の法則。


旅行時の装備について、もう一度考え直さなければ。


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