8/14(水)『少女都市』打ち込みを終わる

2024年8月14日 Posted in 中野note
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↑先日、『少女都市』はどうしたら読むことができるのか?と問い合わせ
を受けました。この角川文庫に収録されています

7月30日に始めた『少女都市』研究ですが、
先週末に台本の打ち込みを終わり、その後、誤字脱字チェックも
今朝を以って終わることができました。
学生時代以来、久々に、じっくりと読んでみて、
改訂作『少女都市からの呼び声』とは違った魅力がわかってきました。

『少女都市からの呼び声』は完成度の作品です。
病室に始まり病室に終わって、主人公・田口の幻の妹・雪子がいわば
夢の世界にいる。その雪子が田口と入れ替わりに現世に現れることに
成功するも、程なくして挫折し、また元の世界に封じられていくという
明確な構造を持った劇です。あちらとこちらが明確に書かれている
ために、たいへんにわかりやすい。

一方、オリジナルの『少女都市』は明晰さでは劣るものの、
満州や大陸的なものが噴き出すような勢いに満ちています。
特に終盤などはかなりカオスなのですが、荒削りな魅力がある。
台本を製本し、さらに探求してみようと思います。

現在、毎週日曜のオンラインWSは『煉夢術』を扱っていますが、
これが終わったら『少女都市』を始め、次に『少女都市からの呼び声』
に進むことにしました。それらが終わったら、かつて一度やったことの
ある『吸血姫』をもう一度やるのも面白いかもしれません。

しばらく、唐さんが仕掛けた「少女もの」を追いかけています。

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