8/16(土)スコット・ウォーカーを聴く

2024年8月16日 Posted in 中野note
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↑これをよく聴いています

明日、水野英子先生をお迎えして講座が行われます。
水野先生とは去年の夏に電話をしてお話し、決然とした物言いに
さすが女手塚と異名をとる女傑だと感じ入りました。

オファーをかけたのは3月頃で、ちょうど読売新聞の連載で
水野先生が半生を語った記事が毎日載っていた時期です。
門外漢として、先生の世界に入ってゆくのに、あの記事には大いに
助けられ、また貴重な資料ともなりました。

読売新聞を販売店まで買いに行き、毎日ハサミでチョキチョキと
切るのは、唐さんの『朝顔男』が連載されて以来だと感じ入ったり
もしました。

水野先生は10代半ばから活躍を始めたので、すでに画業70周年が
迫っています。初期の手塚治虫影響化のもの、続く大きな瞳の
少女たちを経て、80年代に迫ると、ドレスのドレープも星も、
圧倒的な画力を持つ繊細な線の連なりに惚れ惚れします。

しかし、若い頃はマンガ業と並行して、ガレージで
ドラムセットを叩き、モダンバレエに挑戦し、アフロな髪型に
してジーンズを履きこなす女性でもありました。

先日に少しだけご自宅をお訪ねしてお話ししましたが、
本格的な会話をするのは明日が初めてです。
そして、こういった機会はなかなか無いでしょうから、
どうしても最後になってしまうだろうとも思います。

明日の話題はワーグナーを中心としたオペラ作品ですが、
水野先生を通じて、自分はスコット・ウォーカーを聴くように
なりました。車の中でずっと聴いていると、水野先生の作品を
貫く透明感も見えてきます。

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