8/20(木)天丼 → 築地 → 横浜

2020年8月20日 Posted in 中野note
IMG_8622.jpg
↑佐々木覚さんは穏やかな人ですが、舞台での表情は不吉。もちろん役作りで。


今日は昼食を食べに行った店で素敵なことがありました。
椎野と私がカウンターで並んで頂いていると、
年配の男性がいかにも定位置といったイスに腰掛けました。

その方は生ビールと天丼を注文し、さっそく一杯やり始めましたが、
常連らしく親しげに料理人さんとお喋りしています。
聞けば、92歳とのこと。
さらに、午前中に講義を終えた帰りだともおっしゃる。
供された天丼を見事にガツガツやっていました。

すっかり平らげて、「毎日暑いけど、あの日も暑かったなあ」と。
「あの日」とはもちろん終戦の日。
8/17が彼の誕生日らしく、当時は16歳だという計算です。
それから75年も経って、現役で仕事をし、天丼をガッついている姿に
大いに希望を持ちました。

その足で築地本願寺に行き、ブディストホールで観劇。
重村と佐々木あかりが楽しそうに他流試合をやっていました。
IMG_8618.jpg

キャリアのある方、俳優として鍛え上げられた方、中には芸人さんもいて、
隣に立つことが何ものにも勝る収穫だと思いました。
優れた舞台人は体幹が安定してとにかく見やすい。
それでいて、動くときは大胆に動く。見習って欲しいと思います。

終演後は取って返し、急いで『唐版 風の又三郎』の稽古へ。
メンバーのうち個々人をいかに少なく集め、
凝縮して修練させるかというスケジュールの設定なので、
今日はいきなり3幕中盤。

しかし、ずいぶん読んできた本なので私としてはまったく苦になりません。
役者はあっちいったりこっちいったりで大変でしょうが、
この新しい稽古のやり方に、彼らも食らいついています。

トラックバックURL:

コメントする

(コメントを表示する際、コメントの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。その時はしばらくお待ちください。)