8/22(火)すじ鉾に首ったけ

2023年8月22日 Posted in 中野note
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↑これが「すじ鉾」。この決然としたロゴにも好感を持ちます

・・・さすがに混乱してきました。
目下、週のうち4日はハンディラボで『鐵假面』を準備しています。
土曜になれば翌日の本読みWSに備え、日曜夜は『夜叉綺想』の世界。

『鐵假面』では、姉の情夫を殺して全国を逃げまわる姉妹の
ボストンバッグから、殺された男の頭部が腐臭を上げます。
その腐臭が道しるべとなって、ステキな「森」に行けるという物語。

他方、『夜叉綺想』は、馬の死骸から取り出した内臓が出てきます。
馬のモツ料理が豪勢に振る舞われ、モツを貪り食うパーティーの
果てにロボトミー手術の罪業が問われる。そういう仕立てです。

・・・この2作品を行ったり来たりしているうち、
お互いのクセの強さが私を揺さぶり、混乱してきます。
稽古中に話が混ざるのです。『鐵假面』をやりながら
「ええと、モツが・・・」とか考えている自分に気付き、
ハッとしたりします。


ところで、すじ鉾。
私は神奈川の仕事でよく県西部にも行きます。
昨日は湯河原町。そのついでに、最近に小田原の友だちから教わった
「すじ鉾」というのを買いました。

小田原の名物といえば「かま鉾」ですが、
「すじ鉾」は「かま鉾」にならない魚の骨や皮や・・、
要するに魚のホルモンを砕いて練ってつくったものなのです。

舌触りはかま鉾のように滑らかではありませんが、
独特の歯応えがあり、味にも力強さがあって、栄養価は高く、
値段が安い。教わって食べ、私はこれが好きになりました。

稽古の合い間には「最近『すじ鉾」というのを紹介された。
これがなかなかオツで・・・」というような話をしますから、
みんなにも買って帰りました。

『鐵假面』や『夜叉綺想』はまさに「すじ鉾」の魅力です。
地元ではこれしか食べない!というファンもいるそうです。
この呪縛力。わかるなあ。

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