8/23(土)ニューウェーブの最終回
2025年8月23日 Posted in 中野note
週末なので道が空いており、スイスイと恵比寿に着きました。
ドライアイスの購入先、渋谷の「富士氷室」に寄ってからエコー劇場に到着。
若手チームであるニューウェーブ組は今日のお昼で最終回です。
フットボールの試合で交代選手が全体に力と勢いを与えて局面が
変わっていくように、この組にのみ参加の5人が舞台に力を与えて
くれました。鍵山大和、麻生金三、宇野雷蔵、フジタタイセイ、木之枝棒太郎
の5人です。このうち、雷蔵くんのみ『鐵假面』に引き続きですが、
他の4人は唐十郎作品に初めて挑戦し、そのせりふや劇構造に親しんで
くれました。今や、せりふを言いこなして前に出ていく彼らに、単に一本の
作品を一緒につくったというだけでなく、作品に流れる考え方や価値観、
大袈裟にいえば生き方を共有できたという連帯感があります。
終演後、着替えやメイク落としを遅らせて、皆で記念撮影をしました。
そこから夕方の全体が支度に入ると、自然と夜の同期の桜組の準備を
サポートしてくれ、先ほどまで自分たちが出ていた舞台を観てくれていました。
こんな風にふたつの組に分かれて公演に取り組むことはなかなか
無いでしょうか、その効能は絶大でした。これからも、少人数の劇場用作品を
仕掛ける場合は、同じ試みをしてみたいと心から思いました。
そうした仲間の支えがあって、夜は同期の桜組が3ステージ目を
行いました。ここに来て、特に大役を兼ねている津内口と米澤はひとつの役に
集中し、スッキリと舞台に向かっていきます。
ここに来て、「防空頭巾の女たち」隊の調子が上向きです。
舞台上での稼働時間が10分に満たない彼らには彼らのハードルがあり、
いかに短時間に集中するかという、代打やリリーフの難しさに通ずるものが
あります。今回は4人で編成したこのチームの4人の声がよく出て、
所作ごとが力強く進むと、終盤に最後のエネルギーが加わります。
明日で、全ステージを終えます。
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