8/24(月)2幕での発見!
2020年8月24日 Posted in 中野note
↑客演から帰った重村君、映像の仕事を終えた福田君が合流した本日の稽古。
出演者のうち、宮本君と小山君と小林君、佐々木君に関わる場面です。
私は、役者が進行中のシーンに馴染まずに停滞する時には、
次の二通りの原因を考えます。
(1)役者たちの気合いや修練が足りない
(2)私が示した台本への読解が間違っている
こちらとしては追いこんで事前に台本を研究しているつもりなので、
まずは(1)を疑いたくなります。
だいたい、せりふがきちんと入っていないじゃないか!
といったことを、つい言いたくなる。
しかし、役者が一生懸命やっているにも関わらず稽古が進まないと、
こちらに責任がありそうな気がしてきます。
原因は(2)かも。要するに、オレのせいかも知れない。
こうなると、せりふが上手く入らないこと自体も、
読み解かせ方に間違いが原因であるような気がしてくる。
人の体というものは正直かつ敏感ですから、理不尽は通用しない。
理解に違和感がある場合に体は上手く反応しないのです。
そうこうしているうちに、
私は2幕半ばにある自衛隊員たちのシーンへの理解が浅かったことに
気付きました。おかげで、これまで習慣的なやり方がされていた場面に、
真の意味や目的を見出すことができました。嬉しい発見です!
役者たちには、私の不明から遠回りをさせて申し訳なかったのですが、
実際、正確に読み解いて理屈が通るようになると途端に場面は流れ始めました。
役者の体とは素直なものであり、優れたセンサーだということも実感しました。
明らかな難題に取り組んでこれをクリアするのは愉しい作業です。
しかし、今まで習慣的に捉えてきたものの中に真実を発見する時にこそ、
格別のよろこびがあります。
今まで何気なく通り過ぎてきた箇所に埋もれてきた問題点を直感する。
そういう反射神経にいつでも研ぎ澄まされていたいと思います。
今回のことは、役者たちに"借り"です。
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