8/25(木)ハイドパークで
昨日は書き物の一日だった。
年明けにケッチさんとテツヤ(岡島哲也P)と作る舞台の準備をしている。
イギリス民話『3びきのこぶた』を題材にしたサイレントコメディの
ステージを作る。それで構成台本を書いているのだ。
オオカミだ! -『3びきのこぶた』に出てくるオレの話
いつもとは逆で、自分の書いたものに意見をもらって書き直す作業だ。
自分はせりふの台本は書かないけれど、イベントの構成台本を書いたり、
依頼が来て寄稿したりすることは度々ある。
それぞれに、テレビマンにエッセイストになったつもりで書く。
書くことは苦しいけれど、後から考えると充実する。
震災の後に吉原町内会から頼まれてやった節分イベントの
出し物は自信作で、ステージを見ながら近所のおばちゃんたちが
「よく出来てる!」と褒めてくれた。
吉原なので、『助六』を題材にした。
よく唐ゼミ☆に出てくれている鷲見くんがヒロインの揚巻に扮して
鬼たちが襲おうとすると上半身はだかのレスラー姿になり、
プロレス技でやっつける。彼の立派なお腹に「フライド・ロール」
というリングネームが墨で書かれているという他愛もないもの
だったけれど、よくウケたな。
東京乾電池が初期にビアガーデンでやっていた出し物は
こんな感じだったのではないかと、自分なりに考えた。
エッセイの方は、最近は岩波書店の月刊誌「図書」に書いたものが
来月に出る。こちらは、ロンドンでの生活を読書に絡めて書いた。
語学学校が終わり、Albanyでの用事が無かったので、
ロイヤル・アルバート・ホールに行って夜の演奏会の当日券を買った。
その後、ベンチに座ってZoomでテツヤにアドバイスをもらった。
ハイドパークで書き直し、テツヤの寝起きに届くよう送った。
ロンドンにはたくさんの自然豊かな公園がある。
ハイドパークはその王様だ。ハイドパークに行くということが
休日の立派なイベントになるのだ。
宮殿やモニュメント、池やアミューズメントがある。
それ以上に、やたら広くて伸び伸びとした公園だ。
こういう公園の芝生に敷物を敷いて食事したり寝転がったり
するだけで休日や遊びが成立するのが英国人なのだ。
ハイドパークのベンチで、
周りで遊んでいる子どもたちを眺めながら、
とにかく彼らにウケたい、大ウケしたいと心から願って台本を直した。
その後、夜の演奏会は22:15開演だからやたらと時間があり、
公園の反対側の中古CD屋に久々に行き、厚遇してもらえて気を良くした。
初めてハイドパークやこのCD屋に来たのは渡英直後の寒々しい2月だった。
あの時は不気味で幻想的な感じもした夕暮れだったけど、
今はのどかな馴染みの景色になった。
あと4ヶ月ジタバタして、あっという間に帰国。
帰国後の仕事について、徐々に直面し始めている。
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