8/27(金)原因はやや離れたところにあり

2021年8月27日 Posted in 中野note
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鍼を打ちました。人生で3回目です。
劇団員の禿恵に教わった治療院で、初めは怖かったのですが、
好奇心もあるし、何しろ体が痛くて仕方がない時、
ここぞというところで利用するようになりました。

家から自転車で約15分のところに鍼の名人はいます。
初めて打たれた時は感動的でした。
さりげない触診でたちどころに患部を探り当て、ピンポイントで打つ。
ズンとした重だるい感覚ののちに、鍼を通じて電気を流します。
もうダイレクトにビリビリきますので、体がビクビクと反応。
程なくしてスッと鍼を抜くと、見事に痛みが消えるのです。

今回、少しの電流にもビクンと反応する私に、
「疲れているんだねえ」とその名人は言っていました。

聞けば、ぜんそくや嗅覚異常なんかも鍼で治せるのだそうです。
さらに、逆子までいけるという。
これには驚きました。一体どうやって!?

直接に話を聞いた私自身も半信半疑なのですが、
ある部分に鍼を打つと、グルンとお腹の子どもが回転して
良い感じになるのだ。そう先生はおっしゃっていました。
・・・。

ともかくもその方は腕利きで、
私たち仲間うちの何人かはお世話になっており、
密かに「ゴッドハンド」と呼んでいます。

で、そのゴッドハンドが言うには、腰の痛みをなんとかするためには
腰にアプローチするだけではダメで、足の付け根や脛のあたりも
改善する必要があるそうです。
実際、今日の私はそれでずいぶん楽になりました。

その後、体も気分も軽くなり、稽古場へ。

目下、感染予防のために少人数制の稽古をしている私たちですが、
今日は禿と、新たに参加してくれている小川さんと、
3人の稽古をしました。小川さん、実に秦野市でやった『実朝出帆』
以来のお久しぶりで、高田三郎役をやっています。

彼の魅力は低音にあって、それこそ響き渡るような声をしていますが、
今日はやや滑舌に難あり、さらに禿も独特の訛りが混ざるので、
せりふの応酬をしては稽古を止め、頭を突き合わせてどこに問題があるか、
検証をしました。

こういうことは、大人数の稽古ではできません。
大勢を待たせることになってしまうのではばかられるからです。
大変な時世ではありますが、こういう緻密なやりとりができるのも、
人数を絞っている効能と言えます。

その上で、あるせりふが上手くいっていない時には、
当該部分だけでなく、その文章の始まりとか、2行くらい前とか、
前段の遠因に目を向けなければならない。そういう話をしました。
まさに午前中に見た鍼の先生の手腕です。

さすがゴッドハンド。良いこと言うなあと感心しながら、
前より身も軽く稽古しました。来週にもう一回行って、
完全に腰痛を克服しようと思います。

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