8/27(木)伴奏の面白さ

2020年8月28日 Posted in 中野note
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↑今日はジャンベを手に入れました。ハンディラボで練習しようと思います。

今日は個人稽古をしました。
2幕に主人公2人の場面があって、これが難所なのです。
そこで、2人の人間関係がどう変遷するのか、
丁寧に確認しながらやりました。

まず、一方が相手を邪険にする。
すると、邪険にされた相手が怒り出す。
相手が怒り出したと知るや、邪険にした当の本人が機嫌を取り始める。
しかし、機嫌を取り始めてみると、実は相手は怒っておらず、
怒ったフリをしていただけで、まことに良いヤツであった。

こんな感じです。

そのようなやり取りを経て2人が結束を高めたところで、
敵役たちが舞台に雪崩れ込んでくるわけですが、
そのような展開に至るまでのプロセス、
人間関係が変わっていく様子を逐一を押さえました。

こういう場面では、この一言をきっかけに人間関係が変わった!
というポイントを押さえることがすごく大事です。
私たちの日常でも他人が急に怒り出した時、後から、
「あの一言がマズかった」などと反省することがありますね。
劇を組み立てる時は、ああいう経験を応用します。

さらに、音響の練習。
どのように役者のせりふや歌をサポートするのか、そういう訓練です。
新木は音楽が好きなので、いくつかの協奏曲やオペラの場面も
参考にしながら教えました。

上手い伴奏は、演者が苦手とする箇所では音量を押さえて支えます。
さらに、得意な声域に差し掛かって声が伸び始めると、
声量の下にピタリと付けてボリュームを上げ、
もっといけそうな時には、煽ることさえします。
肝心なのはせりふや歌詞の切れ目で、
ここをいかに演者から引き継ぐようにして盛り上げるかが肝心です。

大切なのは、単にボリュームを上げるのではなく、
この「演者から引き継ぐ」という感覚です。
優れた陸上選手のバトンリレーを見ていると、参考になります。
リレーが上手いと、バトンを渡される側が、バトンの渡す人の
エネルギーを受けて加速しているように見えますね。
ああいう感覚です。

そうだ。今度の日曜のワークショップは、
ここ1ヶ月間をかけて取り組んできた『恋と蒲団』の集大成です。
皆さんに通しで読んでもらいながら、私は音響をやる予定です。

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