8/28(金)今後のワークショップ・メニュー

2020年8月28日 Posted in 中野note
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↑2010年秋に公演した『下谷万年町物語』1幕

9月から10月にかけて行うワークショップ。
今日はその内容について吟味してみました。

まずは、ぼくらの原点!『ジョン・シルバー』から。
1幕を中心にやります。
「双子の姉妹」とか「らくだの姉妹(背中にコブがあるから)」とか
呼ばれるこの役が、一体どのようなキャラクターなのか、
読み解いていきます。
唐さんの初期作品というのは、設定を抽象的にすることが多いのですが、
その"抽象"の裏にある確固たるリアリズムについて検証します。

前にもここに書きましたが、
"下町の長屋"を90度反転して"塔"に見立てるのが唐さんですから。

『ジョン・シルバー』で3週過ごした後は、
個人的に大好き『下谷万年町物語(したやまんねんちょうものがたり)』
を取り上げます。

『下谷〜』は唐さんが40歳の頃に書かれた台本ですから、
24歳で執筆された『ジョン〜』よりかなり具体的なのですが、
一点、2幕のエンディングから3幕前の幕間に唐突に"鏡"が登場します。

そこを手掛かりにして全編を読み解くと、
唐さんがこの自叙伝的作品に託したものが鮮やかに見えてきますので、
一生懸命に追いかけましょう。
劇作家志望の少年が登場する、"唐さんの原点"という長編です。


テーマ【ひとり言の世界】

9/6(日)『ジョン・シルバー』①
1幕より「 〈双子の姉妹〉とは何者か」

9/13(日)『ジョン・シルバー』②
1幕より「 〈双子の姉妹〉その哀しみと愛」

9/20(日)『ジョン・シルバー』③
1幕より「 〈双子の姉妹〉の通し稽古」
全幕より「 鏡だらけの『ジョン・シルバー』」


テーマ【助っ人はいつも鏡の中から】

9/27(日)『下谷万年町物語』①
 1幕より「大人と子どもの文ちゃん」「洋一のひとり言」「池に手を映してみる」

10/4(日)『下谷万年町物語』②
2幕より「牢獄のキティ瓢田」「キティ瓢田と鏡」「2幕の終わりに」

10/11(日)『下谷万年町物語』③
幕間より『病院からの突破口』
3幕より『お市とお市の偽物」「全幕の終わりに」

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