8/29(木)師匠と弟子と弟子の弟子

2024年8月29日 Posted in 中野note
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ピエトロ・マスカーニの『カヴァレリア・ルスティカーナ』が好きです。
2022年にロンドンに滞在して30本以上観たオペラの中で、
突出して良かったのがこの演目でした。
それはもうよくできていたので2回観に行きました。

最近、マスカーニ本人が指揮したCDの存在を知り、移動の時などに
聴いています。1938年と1940年のもの2通りあり、どちらも録音は
良くありませんが、すごくメリハリの効いた大胆な演奏です。

この作品は間奏曲が有名です。
これだけ名曲演奏会のプログラムに選出されることの多い曲です。
この間奏曲を、8歳にしてマスカーニのアシスタントになった
ジュゼッペ・パタネさんが演奏した録音があります。

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これは本当にすごいと思う。異常にゆっくりしていて雄大、
他の演奏とあまりに違うので、初めて聴いた時は驚き、
以来、自分にとってこの曲のベスト盤になりました。

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最後に大切なのは、大野和士さんが2007年にフェニーチェ歌劇場の
ニューイヤーコンサートを指揮した時の記録DVDです。
やはり間奏曲が演奏されています。大野さんはパタネさんに
師事しているので、いわばマスカーニの孫弟子ともいえます。

連綿と続くもの、変わってゆくもの、
3つの演奏に時代の変遷を聴く思いがします。



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