8/31(火)夏休み最後の一日

2021年8月31日 Posted in 中野note
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↑稽古場で岩波文庫を朗読する丸山雄也と、禿恵

夏休み最後の一日です。
いつか書いた通り、昔だったら読書感想文や工作に
ヒーヒー言っていました。自由研究をでっち上げたりもして。

しかし、現在はかなり事情が違いますね。
中には休みが延長される学校も多くあるとのこと。
私も人の親となり、今はまだ保育園生で助かっていますが、
小学生の子どもを持つ親御さんの苦労がだんだん分かってきました。


さて、ここ数日の稽古のレポートです。
ここ何日か、唐ゼミ☆初参加の丸山雄也くんとの稽古を行っています。
彼には主人公の織部を託して、会話や、耳を切られるところや、
この役柄の素性が明らかになるところを重点的にやっています。

10ページのパートに3時間かける稽古です。
これも以前に書いたように、大勢の役柄を背負った稽古では
できない稽古です。まさに怪我の功名。
少人数しか集まれなければ、徹底してそれを活かす稽古をする、
役柄やせりふ、所作を、アップで見て、引きで味わって、
少しでもおかしいと思ったところを妥協せずに修正していく。
その修正の仕方も、絶対に乱暴にならず、検証を徹底しながら行う。

敏感で、思い込みが激しくて、
けれども、調子に乗って押し出すときは押し出す。コミカルにもなる。
稽古場で、時にはたくさんの雑談を混えながら、
そういう会話を達成していこうと腐心しています。

そうそう。
同時に佐々木あかりも鍛え始めました。
彼女は今回、練習中の音響係を買ってでて、
日々、稽古場に通っています。

まずは、俳優の内側から音楽を出す方法について教え、
せりふにぴたりとつけながら、役者のモーションから次に出てくる
発声の大きさを予期しながらボリュームコントロールするやり方を
手ほどきします。あとは、歌の伴奏はすごく重要で、
歌って自分の声が自身に響く役者に伴奏を届けつつ、
しかも客席に対して歌詞を通す音量へのアンテナを研ぎ澄ませるよう、
試行錯誤します。もうこれは、自動車教習所の教官にのように、
オペレーション操作を隣から手を突っ込んでやってみせながら伝授します。

そして、もちろん彼女のせりふの練習。
『唐版 風の又三郎』では佐々木の出番は多くありませんが、
短時間での出演で的確にせりふを通しつつ、しかも印象に残る
パフォーマンスを掴み取りたい。こういう作業に血道を上げられるのが、
同じ劇にもう一度挑むことの圧倒的な良さです。

佐々木が上手くなれば、劇全体がかなりレベルアップすると睨んでいます。
音響係で稽古場で毎日来るので、丁度いい。
毎日彼女の時間をつくって練習し続けるつもりです。

上手くいかなかった箇所を改善するアイディアを閃くと、
帰り道にも足を止めて話す↓
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