8/31(土)海辺の講座
2024年8月31日 Posted in 中野note
↑今日はあまりにバタバタしていたので、下見の時に撮影した写真です
でも、講座中もこのくらい絶景でした
配信とか、台風の気配とか、さまざま難題はありましたが
なんとか本番にたどりつき、実際の講座中は自分も一緒にお話しを
伺いました。
テーマであるサルヴァトーレ・シャリーノというのは
一聴して変な作曲家で、ヴァイオリンとかフルートとかの演奏で
あるにも関わらず、他ではありえないような音を出します。
また、人の声を使った作品にしても、
せりふや歌というよりも、感嘆符やオノマトペ的な発声ばかり
であるという不思議な素材の使い方をします。
それでいて、ミステリアスなのは、
抽象的な感じはせず、それらがかなり具象的なところが
変わっています。そんな、ノイズに似た音の連続にも関わらず
人物とか、風景とか、不思議に想像しやすい。
その理由を、昨日は指揮者の杉山洋一さんと沼野雄司先生から
聴くことができました。
シャリーノの中の古典性、シャリーノの中のリアリズム、
そういったものを伺って、うんうんと納得しました。
本番の音楽を、自分はもっと味わえるように整ったと思います。
唐さんの作品を、自分は同じように読んでいるな、とも思います。
押し出しが突飛だから、いきなり観聴きするとくらくらしますが、
心を捉えるものには、ちゃんと底の方で、奥の方で響き合うものが
あるのだということです。
翻って、明日の『煉夢術』のことを考えています。
久々に、アンドレ・ブルトンの『ナジャ』も読んでみたくなります。
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