8/4(金)苦渋!『オイディプス』
2023年8月 5日 Posted in 中野note
というのも、今週の水曜、そして今日と試しに唐十郎作品ではなく、
『オイディプス王』をやってみたのですが、これがどうにも不発だった。
理由をいくつか考えてみたのですが、
・最近の過密スケジュールゆえに自分がこの劇に耐える力が無いのか?
・みんなも、もっと繰り返し読んで慣れてくれば面白くなるのか?
・憧れの高橋睦郎修辞バージョンの時代がかった物言いが難しい
これが美しさなのか、単に大時代的なだけなのか、どうしたらいい?
・この劇はそもそも、クライマックスが分散しすぎている
①己の正体を知るところ。②目をつぶして再登場するところ。
③ほうほうの体で尚、自分を国外追放を申し出て王者の責任を果たそう
とするところ。
→ソフォクレスの執筆経緯から考えて自分は③を取りたいけれど、
それが狙うようにはいかなかった
という具合でした。
どうしようかな。この試みには劇団「平泳ぎ本店」の丸山雄也くんが
参加してくれたので、次回に彼が参加する日に、違う翻訳で
『オイディプス』をやろうか、悩んでいます。
また、麻子の弾き語りの練習は上手くいき、手応えを感じています。
乗るとぐっと歌が上手くなるし、何より見た目におもしろい。
そういう能力をどう劇に使おうか考えています。
最後に、これは劇団とは関係ないことですが。
今、うちの家族(椎野、息子のさねよし、娘のりんこ)は
実家に帰っています。私の実家の名古屋にいる。
そこで、さねよしの夏休みの宿題のひとつである朝顔への
水やりと、咲いた花の数を数えるのを私が肩代わりしています。
思い起こせば去年。
大家さんであったダイアンは滞在途中から徐々に植物への水やりを
私の仕事としてスライドさせていきました。巨大なジョウロに2杯。
暑い盛りともなれば倍の4杯。庭中にかけて回っていたのを
思い出しました。さねよしは「お父さんは水やりできるのか?」
などとナメたことを言っていましたが、イギリス仕込みの水やりで
毎日、写メ送っています。
昨今の小学生が育てる朝顔の鉢は、私らの頃よりだいぶ進化したことに
気付かされもしました。が、風情はイマイチです。
これはただの懐かしさへの感傷なのか。どうなのか。
オイディプスのことがあるので、
朝顔の鉢までもが、新しさと古さの長短や"美"についての問いを、
自分に迫ってきます。
トラックバック (0)
- トラックバックURL:
コメントする
(コメントを表示する際、コメントの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。その時はしばらくお待ちください。)