9/14(火)本日の稽古と『四角いジャングル』復活間近!

2021年9月14日 Posted in 中野note
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鳳恵弥さん(真ん中)が稽古場にやってきました。

鳳さんと会うのは8月上旬の『シーボルト父子伝』以来。
この間、お互いに一つずつ舞台を終えてきました。
築地の本番がだいぶ前のようだ、そんな話をしました。

これで桃子・梅子のスケバン姉妹が揃いました。
手前の背中が、妹分役の林麻子です。
私たちはい、ずれも去年の公演でともに『唐版 風の又三郎』を
立ち上げました。だから台本については熟知しています。
けれども、基本的なことを確認しあいながら、一幕からつくり直しました。

この姉妹のおもろしさは、コントのようなキャラクターの濃さ。
それでいて、軽妙なやり取りの中に彼女らの真実の叫びが
かいま見えるところに妙味があります。

まずは軽みが大切なので、あまりマッチョに演じすぎることなく、
遊んでいるような余裕の中で登場し、突如、真率なせりふを吐く。
そう心がけました。

私たちにとって難しいのはこの「遊んでいるような余裕」ですね。
自分で言うのも何ですが、根が真剣なので、真面目にやり過ぎる。
だから、脱力、脱力。けれども、せりふは明晰に。

真剣なのかふざけているのか、簡単には分からない。
こういう境地に立つことが今の目標です。

途中からは高田三郎役の小川哲也もやってきて、彼の長ぜりふも稽古しました。
唐作品といえば、その魅力はやはりあの圧倒的なせりふの長さです。
彼は初体験ですから、思い切り洗礼を浴びています。

ひとり語りの中に登場する複数の人物を演じ分けながら喋る時、
身体を捌くと楽になる。強制的に、キャラクターが入れ替わる。
そういう身ごなしを一緒に探しました。

スケバンをやっては高田。高田をやってはスケバン。

そうそう。
稽古が終わる頃に私のケータイが鳴り、
『四角いジャングル』復刻CDが完成したとの報が入りました。
発売は9/22ですが、ライナーノートを書いた私に
先に渡してくださるという。早速、受け取りに行きました。
たまたまですが、担当の方がかなりご近所さんなのです。

カーステレオで聴いてみて、音のキレイさに惚れ惚れしました。
これまで、レコードのスクラッチノイズとともに聴き慣れてきた
唐さんたちの歌声も素敵なのですが、やはりキレイなのはいい!

それに、鷹さんやシモンさんの物腰に、
真剣さと遊びの絶妙なブレンドを見る思いがしました。
明日の稽古の休憩中に、みんなにも聴かせてやろうと思います。

レコード初版についていたオマケのリサイタル台本も見事に復刻!
担当者の執念を感じる仕事です↓
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