9/23(土)安保由夫さんが亡くなった日

2023年9月23日 Posted in 中野note
9月21日からホームページの不具合で
ゼミログの更新ができなくなっていました。
お陰様で、9月23日に無事復旧しました。

本日は、9月20日に書いた記事を掲載します。

安保さん.jpeg
↑2011.11.3に行った唐十郎21世紀リサイタルでの安保さん


今年も安保由夫さんの御命日がやってきました。
安保さんが亡くなったのは2015年のことですから、
あれからもう8年が経ちます。

安保さんは状況劇場出身の俳優で歌手で、
私たち唐ゼミ☆劇団員にとっては、1970年代以降の唐十郎作品に
多大な劇中歌を生みだした作曲家としてとりわけ大きな存在でした。

同時に、安保さんはご自身の店、
新宿のナジャに行けばいつでも往時の唐さんの創作エピソードや
劇の成り立ちを聴くことのできる生き字引であり、
私はしばしば話を聴き、また気骨ある安保さんに
励まされもしてきたのです。

8年前に安保さんが亡くなってからも企画が立つたびにナジャに行き、
安保さんの奥さんのクロさん(みんなそう呼びます)とやり取りして
きました。

今度はこの芝居を上演するので安保さんの歌を歌わせてください。

そうお願いして、薄い水割りを飲ませてもらうのが、私が稽古に入って
いく時のセレモニーでした。

が、今年の9/20が例年の違うのは、さらにそのクロさんが
体調を悪くされ、今月上旬を以ってナジャが閉店することになって
しまったことによります。
恒例だった、安保さんにお花を届ける先さえ無くなってしまいました。

これは、かなりやり場のない思いです。
先日の劇団集合では、最近の中心である津内口と麻子に加えて
椎野も入り、過去の劇中歌から気に入りのもの、可笑しかったものを
思い出してみました。

来月から本読みWSを『青頭巾』で行う予定ですが、
『青頭巾』に出てくる『オイチョカブの歌』は面白さにおいて
傑出しています。『ユニコン物語 台東区篇』の『八房の歌』もまた
イントロで「♪ブンガチャカ ♪ブンガチャカ〜」とやっていると
明るい気持ちになります。

あの、生真面目さと悪ふざけが入り混じっていた安保さんの役者姿も
思い出しつつ、今日はコミックソングを歌って自分の中の安保さんと
自分自身を浮上させようと思います。

↓先月末にみんなでナジャに行きました
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