9/21(火)唐十郎の世界を継ぐ!〜チケット発売と本日の稽古
2021年9月21日 Posted in 中野note
大鶴美仁音さんが横浜にやってきたので、
午前中に会いに行きました。
私が唐さんに出会った大学生の頃、彼女はまだ小学生。
それが今や、女優として活躍し、唐組を支えるスタッフの一人でもあり、
宣伝や舞台の美術も手がけています。
短時間でしたが、お互いが取り組んでいる台本や劇団運営など、
すっかり大人の話をしました。私たちは互いに唐さんの世界に惚れ込んでいて、
どうやったらそれを多くの人に、世代を超えた人に伝えられるか、
こればかり考えています。面白かった。
美仁音のおかげで、午後の稽古に向けて弾みがつきました。
みんなで大騒ぎしてSNS発信しながら発売をスタートさせました。
なにせ、今回はコロナの影響から会場の変更があり、
ようやく1ヶ月前になってチラシを入稿することができたのです。
売り出しまでの日々もバタバタで、ちゃんと興味を持って下さっている人に
情報を届けるのに、今も必死です。
劇の中身だけでなく、
今回は宣伝やチケット販売方法の点でも、
私たちはチャレンジをすることにしました。
それにしても、まさか今年の方がコロナが猛威を振るうだなんて。
想像だにしなかった状況下の中で、今まで行っていた受付での
チケット販売をやめて、プレイガイドにお願いすることにしたのです。
本当にしなければならないと思うことを研ぎ澄ませる時勢です。
テント演劇は、一同でお客さんをお迎えし、
前後に人間らしい交流もあって、それが贅沢なのだと自負しています。
けれども、今回は、他の全てを封じてステージから客席に劇を届ける。
こういうシンプルな一点に賭けたいと思っています。
そのために、とにかく劇を磨くしかねえ。
午後からは稽古をして、夜まで過ごしました。
課題は2幕の中盤以降でしたが、舞台上で起こる仕掛けと演技を
同時に完成させていきます。
3幕に至ってクライマックスが迫ると、どんどん登場人物が増えていく。
物語の進行上、同時間に舞台のあちこちで
起こっているやりとりをひとつひとつ詰めていきました。
そうしていううちに、お互いが何をしているのかを知り、
唐さんの描く巨大な世界の片鱗が見えてきました。
まずは、自分たちが臨もうとしている劇の全貌を実感する段階です。
明日は1幕の通し稽古。
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