9/26(火)『秘密の花園』を上演するとしたら・・・

2023年9月26日 Posted in 中野note
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↑そういえば、タイトルのもとになったバーネットのこの本を
私は読んだことがありません!読まなければ!


もしも『秘密の花園』を上演するとしたら・・・
ここ二日、そういうことを考えています。

今年のお正月、ロンドンから帰ってきて以来、
何本もの唐十郎作品を本読みWSの題材に取り上げました。
『秘密の花園』もそのうちの一本。

台本には1982年の初演版と1998年の唐組改訂版があり、
WSでは初演版をベースに、最後の回では改訂版との比較を行いました。

台本に向き合うとき、私は次の二つの考え方をします。

(1)なにを物語るか
(2)どう物語るか

唐十郎作品上演にとって重要なのは、圧倒的に(1)です。
上演頻度が少ないからです。

唐作品は凄いけれど、まだまだ一部の人のみが知るもの。
これはシェイクスピアやチェーホフや近松と比べての話です。
だから、 (1) なにを物語るか、が圧倒的に重要です。
要するに、みんなが話を知らないから、お話を伝えなければ!

他方、中には、わずかに上演頻度の高い作品があります。
『少女仮面』『唐版 風の又三郎』『ジャガーの眼』などがそれ。

こうなるとやはり、(2)どう物語るか、という勝負になってくる。
まるで『ハムレット』や『桜の園』、『冥土の飛脚』をやるように。
モーツァルトの『フィガロの結婚』やベートーヴェンの5番をやるように。

自分にとって『秘密の花園』はその部類なのです。

どんな作品だって(1)なにを物語るか、がベースになります。
そのことを忘れちゃいけない。
けれど、現在までに多くのパターンがある『秘密の花園』には
(2)どう物語るか、も必要です!

そう思って、ウンウン言いながら考えています。
上演するなら、どんな上演にしようか。
唐十郎の専門家のはしくれとして、他の上演に遅れをとることは
できないな、なんて俗っぽいことも考えながら、ウンウン言っています。

何か、考えつきそうです。

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