9/6(金)九州はアジアの地

2024年9月 6日 Posted in 中野note
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↑なつかしい『海の牙 黒神海峡篇』。第一幕はかつら屋という設定でした


昨日に紹介した『アニオー姫』が終わりました。
約400年前に軽々とベトナムに渡り、現地の言葉を操り、
しかも王族の娘と国際結婚してしまう主人公は、現在を生きる
自分より遥かに軽快だと思わざるを得ません。

一方で、物語の中で後半の舞台になった長崎に限らず、
九州という土地は私の育った名古屋より、いま暮らしている関東より、
遥かにアジアをビビットに感じられる土地なのだろうと思わずに
いられません。思えば、唐十郎作品の中で、1973年秋に初演
された『海の牙 黒神海峡篇』はそういう世界観を謳った台本でした。

唐ゼミ☆では2011年に上演して、けっこう上手くつくることが
できたと自信を持っている作品ですが、九州・朝鮮半島・沖縄を
行き来する円環運動と鉄棒技の大車輪の重なるという、壮大にして
強引なせりふ・物語の展開がおもしろい劇です。

あれもまた九州人の国際性を実感できるお話しです。
思えば、自分はまだ福岡と佐賀にしか行ったことがなく、
いずれはもっと、南下してみたいものだと思わずにいられません。
何か、上手く仕事を作ることができないものか!





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