9/7(火)本日の稽古と『続ジョン・シルバー』WSを終えて

2021年9月 7日 Posted in 中野note
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今日は朝からお昼過ぎにかけての稽古でした。
2幕から3幕、主に宮沢先生と織部に関わる場面を仕込む。

この二人のシーンに関して、事前のZoom本読みが不足していたので、
直接に読み合わせを重ね、補いながら稽古しました。
総じてペースはゆっくり。説明も多め。繰り返し重視の稽古。

宮沢先生は出番こそ短いものの、
どの幕にも必ず出てきて、要所を締める役割を果たします。
織部の道しるべであり、一方で、この人の愛情が行き過ぎたために
織部は破滅していくのではないかとも思われます。

が、あらゆる創作物において、"破滅"こそ物語の原動力。
このおじさんがこんな風であってくれたからこそ、
すべてが始まることができたともいえます。

あと、面白いのは、この人は徹底的に変装する。
いつもコスチュームを変えて現れます。
終幕にヒロインの口から「変装の街」という言葉が出ますが、
宮沢先生こそ、この言葉をもっとも体現するキャラクターです。

短時間の登場の割にアップダウンが大きく、
演ずる役者は激しく消耗しますが、
短い時間なのだから頑張ってもらいましょう。

ただし、はじめのうちは身体で相手役とのやりとりを理解するために、
せりふをゆっくりと言うのがが良い。ゆっくりと、
せりふを言う自分も、それを受け取る相手役の人も、
何を言っているか、何を言われているか、
心から理解していければ、必ず本番で実を結びます。

・・・この時点で長くなってしまいました。

タイトルにある通り『続ジョン・シルバー』WSの話もしたかったのですが、
それは明日に回しましょう。

どうも、自分が歳をとればとるほど、
若い頃には笑って接していた『続ジョン・シルバー』が哀しい。
それはどうしてか? そういうことを明日に話します。

ただ一つ。
何だか物哀しいままだとイヤなので、
来週はオマケとして『あれからのジョン・シルバー』について
WSすることにしました。一回こっきりでやりますが、
あの作品までいけば、気分が明るくなるはず。

『特権的肉体論』についても、お話ししてみようと構想しています。

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