11/11(月) 歌も教わってきました
2019年11月12日 Posted in 中野note
昨晩、かなり嬉しい体験をしたので、
舌の根も乾かぬうちに脱線し続けることにします。
これ!
KAAT(神奈川芸術劇場)の仕事で関わる機会の多いよこすか芸術劇場まで、
ヒロリンのコンサートに行ってきました。
当初は『シンデレラハネムーン』を生で聴くのが目当てだったのですが、
唐さんを通じて知った、あの歌を唄ってくれたのです。
『すみれ色の涙』
懐かしいですね。
私にとってこの歌は、大学に入学した1999年に、
唐組秋公演『秘密の花園』で稲荷卓央さんが唄っていたアレでした。
唐さんが歌わせると、
「♪ブルーな恋人どうしが」
の部分が、
「♪青ざめた誰かと誰かが」
という替え歌になっていたような気がしますが、
これを生で、オリジナルのヒロリンで聴けたのは幸せでした。
思えば、唐さんには色々な歌を教わってきました。
例えば、山口百恵の『ひと夏の経験』
94年に初演され、私たちも2002年に上演した『動物園が消える日』1幕の
相当くだらないシーンであの歌を流すと、
あっという間にひとつの場面が完成しました。
他に思い出深いのは、石川セリの『八月の濡れた砂』
私たちが2004年の春に取り組み、
翌年には新国立劇場でも上演することになった『盲導犬』に
「八月の濡れた砂......」という科白が洒落っぽく出てきたので、
さっそくCDを調達し、同じ場面でイントロをかけてみました。
久々にあの曲を聴いた唐さんは大層よろこび、
稽古後の飲み会で、ラジカセを延々リピートさせました。
ちょうど、『少女仮面』執筆時に十貫寺梅軒さんにさせたように、
「もう一回、もう一回」という感じで、湯呑みでいいちこを飲んでいたのを思い出します。
そんな風にして、本や映画や音楽や、時には食べ物まで、唐さんに教わったものは数限りありません。
後年、蜷川さんのプロデューサーだった中根公夫さんと対談した時、
中根さんが幼少期に好きだった紙芝居『少年王者』の話題に完璧についていけたのは、
唐さんの教育のたまものです。
それらはまた別の機会にしましょう。
明日こそ、『少女仮面』に一区切りつけよう!
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