4/27(日)『唐版 風の又三郎』2幕 リーディングWS 2日目
2025年4月27日 Posted in ワークショップ
↑俳優同士の動きのコンビネーションを伝えた方が良い場面では、
米澤くんに相手役になってもらいながら、どんな動きか説明します
少し早く集まってお昼ご飯を食べている輪に私も加わり、
おしゃべりしながら13:00を迎えるようになってきました。
内容はこんな具合いです。
13:00 今日から参加の方の配役
13:10 昨日のおさらい、特に織部とエリカの場面を復習
13:30 桃子と梅子が乗り込んでくる。加えて夜の男も
14:10 休憩
14:25 ふんどし姿の帝國探偵社メンバー、エリカが高田の肉を食べる
15:25 休憩
15:40 樫村の登場。夜の男がエリカを刺し、織部がエリカの血を吸う
16:55 終了
ということで、2幕最後までいきました。
『唐版 風の又三郎』という台本は、1・3幕が長く、2幕は短い。
それに、1幕は登場人物や物語の設定がある分、事前の共有事項が
たくさんありますが、それらを前提として突き進める事後の幕は
スムーズに進みます。
面白かったところとしては。
例えば、帝國探偵社メンバーは元自衛官なので屈強な男たちなのですが
弱点があり、「女性」が苦手、「ニワトリ」をおろそかにできなという
性質を持っています。だから、本来は強いはずの男たちがスケバン姉妹
に翻弄されたり、ひ弱な織部の振りかざすニワトリ付き風向計るに
おののく。対決シーンの面白さです。
次に、「夜の男」の暴走ぶり。
彼ら自衛隊時代は、本当は女性が好きであることを隠して教授の
情愛に応えてきたのだと思いますが、真面目で、中間管理職的な
調整に専心していた分、ほんとうの思いを白状してしまうと
歯止めが効かなくなる。そのあたりが、実に人間の本質をよく
捉えています。
そしてなんと言っても、重要なのは、エリカの人肉食。
高田の肉を食べることでエリカの内部に高田が宿り、
次に、ナイフで刺されたエリカの血を織部が吸うことで、
今度は高田が織部に宿る、という変遷が、「エリカによる高田探し」を
ドラマの骨格とするこの物語において最重要なポイントです。
特に最後の点をよく押さえて、明日は通しの本読みを行います。
参加してくれている皆さんのうち、何人かは、連れ立って
日吉あたりで飲み会をしているそうです。さすが唐十郎愛好家!
タフなメンバーが参加してくださっています。
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