1/14(木)ワークショップレポート(佐々木あかり)
こんにちは。佐々木あかりです。
本日も13日に行われたワークショップレポートをお送りします!
昨年から読み始めた『唐版 滝の白糸』も物語の中盤。
『唐版 滝の白糸』の登場人物は主に3人。
主人公アリダくんとヒロインのお甲さん、そして"タカリ男"の銀メガネ。
ようやく三人が揃ったシーンに差し掛かり、
お甲さんの本性がチラチラ見えてきます。
今までは二人での対話がメインでしたがここからは三人になり、
一人増える事で当然会話が複雑になります。
その中で『第三者をどう扱うのか』が本日のポイントでした。
例えば、会話に混ざっていない人に対して、
聴こえないようにセリフを言うのか、わざと聞こえるように言うのか。
内緒話なのか、嫌味を言っているのか、
きちんと読み解いていく必要があります。
これ、私も良く間違えて読んでしまうので大変耳が痛かったです。
正しく読むには色々な文章を読む必要がありそうです。
読書量を増やさないと!
また、会話の中になんとも陰険な部分が出てきたのが面白かったです。
アリダ君の持つ10万円を巡って銀メガネとお甲さんはライバル関係にありますが、
お甲さんを責めすぎれば、銀メガネはアリダくんに嫌われてしまう。
これが弱みになって適度にバランスを取るのがおもしろい。
アリダ君に嫌われたくない銀メガネは、ソフトに、ソフトに
お甲さんが水商売の女であり、ふしだらで自己中心的な人間であることを
あらわにし、アリダ君が彼女を嫌うように仕向けます。
お甲さんはお甲さんで、
女性経験の少ないアリダ君の前で泣いて見せることで、
自分が被害者であることを強調します。
こう言う場面のやり取りは、
アリダ君のリアクションが上手くできると
グッと上演に深みが出るのだなと思いました。
ところで、
今まではアシスタントとしてワークショップに参加していましたが、
実は今回、初めてせりふを読みました。
とても楽しかったですが、まだまだ未熟だなあと痛感しました。
次回も皆様と一緒に楽しみながら、唐十郎戯曲を読み、学びたいと思います。
暖かく見守って頂ければ幸いです!
『唐版 滝の白糸』のワークショップも残り2回。
三人の会話に小人プロレスラーたちが加わり、
物語はいよいよ終盤へとなだれ込みます。
来週もアシスタント兼参加者の一人として
よろしくお願い致します!
(ワークショップ中のデスクはこの配置で落ち着きました。
いつも似た写真なので、来週は面白いものを・・!)
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