6/20(月)『蛇姫様 わが心の奈蛇』本読みWS8回レポート(中野)

2022年6月20日 Posted in 唐十郎戯曲を読む『蛇姫様 わが心の奈蛇』
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↑2幕の終わりに再びてんかんが発動(写真:伏見行介)

昨日は本読みWSでした。
4月にYahoo! JAPANの配信を断たれて以来、日本の情報は格段に
入りにくくなりました。あと、取り立ててニュースにならないような
当たり前のこと、マスク生活の実際についてなど、WS参加の皆さんに
伺ったりもします。唐組や新宿梁山泊の唐作品上演がどうだったのか
聞いたりもして。

『蛇姫様 わが心の奈蛇』本編に入ると、
前回に引き続き2幕の終わりから3幕にかけてをやりました。

伝次のリードに従って日本に帰化し、
自分の出自を顧みるのをやめようとするあけび。
母シノの魂が憑依した薮野一家の知恵がド迫力で迫り、
さしもの楽天家あけびの心も折れかかり、短刀で右腕のアザを
とられかかったところに、バテレン扮するワシに飛び乗った小林が
助っ人として現れます。

男として成長し、矢継ぎ早にトンチの効いたせりふを連射する
小林に伝次も押され気味に。すっかり勢いを取り戻したあけびは
包丁を振り回して権八一家を追い詰めます。そして舞台裏で、
一家の一人を傷つけて臆することがありません。

が、これに怖気付いたのが小林でした。
揃うかに見えた二人の足並みは、あけびの乱暴狼藉の行き過ぎにより
ほころびます。身から出た錆とはいえ、蛇のウロコは単なるあざと
言い出す小林の心変わりに、あけびは持病のてんかんの発作を起こし、
期せずして小林を庇ったタチションを刺してしまいます。
これで2幕が終了。

3幕冒頭は、通例だったら幕間と呼びたくなるライトなコントから
始まります。あけびを追い詰め、犯罪者にしてしまったのを気に病む
小林は、蛇を求めて街を彷徨います。たどり着いたのは証明写真機。

2幕で蛇のウロコになぞらえた鏡もある、カメラについた蛇腹もある。
というわけで、ショックで心身不調の小林は写真機に蛇を見出します。
どおくまんプロ『嗚呼!!花の応援団』にインスパイアされた学ラン男に
説教される小林を救うのは、すっかり駆け出しのヤクザになった
タチション。しかし、自分を兄貴と慕うタチションの言葉も耳に入らず、
小林は放心してこの場を去ります。

次週は薮野一家と伝次の登場から。
2幕を経て、それぞれの悪役たちがどうなったのか。
そしてあけびの行方を追う、3幕序盤がスタートします。

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