2/25(木)ワークショップレポート(佐々木)
こんにちは。佐々木あかりです。
本日はワークショップレポートをお送りします!
今回のワークショップは、婦人警官サカリノとその上司・警官によって、
フーテン少年、ヒロインの銀杏、盲人の破里夫の三人が連行されそうになった時、
盲導犬学校の教師たちが現れたところからでした。
冒頭は5人の愛犬教師でしたが、今回は1人が先生で残りが研修生です。
犬も本物のシェパードからブリキの人形に変わっています。
唐ゼミ☆が公演した際、このシーンに唐さんから歌を書き足していただきました。
彼らが登場すると、こんな歌を歌います。
あっ見えた 何がだ?⋯⋯永遠
いってしまった海のことさあ
♪海にいるのは あれは
人魚では ありません
海にいるのは 波ばかり
それで たとえ 眠れなくても
ヒュウゴオ 町を 襲ってやろう
という曲です。
唐さんの戯曲にはよく歌が入っていますが、
一見、何回に見える歌を読み解くには、全体の〈図式〉を思い描いて
見当をつけるのがコツだそうです。
全体の〈図式〉から仮説をたて、
ひと言ひと言がそれに合っているかどうか検証、
仮説が裏付けられたらしめたものです。
この曲で考えてみると、
四人の愛犬教師は、盲導犬に言うことを「聞かせる」側、
つまり現実を教え「躾る」のが仕事です。
しかしまだ生徒であり、若く夢みがち(空想しがちと言っても良い?)です。
歌中ではその夢が人魚に置き換えられ、
人魚なんていない。夢を見ていてはいけない!というメッセージが隠れています。
(歌だからと図式を忘れてしまいがちになるなあ)
また、このシーンは個性的な登場人物が多く、役の中に「遊び」があるシーンでしたが、
『キャラクターを先に作るのではなく、劇の戯曲をもとに
キャラクターを乗せていく事が大切である』
という読み方のアドバイスがありました。
これがないと何でもやりたい放題になってしまいます。
(確かに目を引く役者さんはちゃんとしている!)
さて物語に戻りますと、
盲人の破里夫が盲導犬ファキイルを連れていると聞いて、先生の顔色が一変します。
ファキイルがいかに恐れられている伝説の犬であるかを説き、
そんな犬はいないと破里夫を一蹴、その場を去ります。
しかし、一人の研修生だけがその場に残ります。
実はこの研修生こそが、銀杏の元恋人のタダハル。
このタダハルこそ、ロッカーの中に閉じ込められたラブレターの相手です。
来週はお話の中盤、銀杏とタダハルのシーンから始まります。
来週もよろしくお願い致します!
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