5/20(木)ワークショップレポート(林)

2021年5月21日 Posted in 中野WS『海の牙〜黒髪海峡篇』
5月だというのに、雨、雨。
梅雨入りしたところもあるだなんて。
明日までに必要な衣類が乾かず、コインランドリーへ駆け込み、
これを書いています。
乾燥機の中をくるくると回っている服が大車輪で回転する呉一郎のようです。
(というのは言い過ぎました。)

とそんな個人的なことはさておき!
今週もいきましょう、『海の牙~黒髪海峡篇』

さて、先週は今までずっと台本上で「女」だった瀬良皿子がついに「シャラ」になりましたね。
そして、ワークショップ終盤のト書きでわかる、オカツの末路。。!!

今週は、番頭がそのオカツの包まれた新聞紙を開けるシーンからです。

番頭は包みを開ける。
その中身は、ほれた女房の生首。

泣くでもなく、わめくでもなく、番頭はその生首に話しかけます。
「オカミさん。手前です。手前がきます。ほら手前ですよ。」
とそこから過去にオカツからもらった手紙に書いてあった
カーマスートラのことなどを語る。

今まで主人の目を盗んでオカツと会うしかなかった番頭は、
やっとオカツと二人きりになれたのです。やっと日常の幸せ。
しかしその相手は、生首。もうオカツはいない。

そこへ呉一郎が頼まれたスカーフを持って戻ってくる。
しかし、カツラを被り、チョゴリを着たシャラを呉は見つけられない。
シャラがいないと思っている呉一郎は、親しげに「パンマのシャラシャラコー!」
と呼んでみたり、歌まで歌う。

シャラは黙って鏡越しに呉を見ていたが、話しかける。
買ってきたスカーフを見せるよう呉に催促するが、呉はなかなか見せない。
いいのがなかったと言ってしぶしぶ見せたそのスカーフは軍事将棋の模様。

DSC_0318.JPG

"泣けてくるわあ!" とわめくシャラ。
急にシャラの持っていた手鏡が割れる。
はあ、もういや!といわんばかりにシャラはスカーフも宙に投げる。
鏡が割れ、宙に舞うスカーフ。

音楽!
そして奥のカツラ屋の障子が開くと、鍛冶屋が金床で何かを叩いている。
鍛冶屋といっても、その正体は、あの按摩と弟子たち!
カツラ屋の主人もそこにおり、カツラのぶら下がった背のうを背負わされている。
さらには、梅原北明がいる。
(一気に登場人物が増えてきた!)
"呼び屋"である北明の指導のもと芸を磨く面々。

北明はシャラを見て、その髪の毛からチュジュドの女だと間違える。
それに対し、シャラはカツラであることを証明しようと髪の毛をひっぱるが、
取れない!その髪の毛は女のものになっている!

と、その時、なにかが折れる音。
先ほど鍛冶屋が叩いていた"何か"。それは剣の形をした鉄の棒である。
按摩は弟子たちの見本として、熱々の棒をつかむ。
(というか、渋々つかむ!)

それを見ていたシャラの「どうして万力でつかまないの?」
の一言を拾って、北明は、シャラにその役割をさせようとする。
揚げ足をとるように会話を進められたシャラは、呉に助けを求める。


と、ここでワークショップは終了!!
このあと、呉は一体どうでるのか?!

来週もお楽しみに!





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