6/24(木)ワークショップレポート(林)

2021年6月25日 Posted in 中野WS『海の牙〜黒髪海峡篇』
「海の牙〜黒髪海峡篇」、今日と来週の二回!

先週は呉一郎が病院にやってきたシャラに電車でのできごとを
尋ねるところまででした。

嬲られていたのか。 戯れていたのか。
呉に向けられたシャラの手は助けを求める手だったのか。

シャラの答えは「いいえ」!

さて、では今週はここからどうなるのか。いってみましょう!


シャラは「いいえ」と答えると、仕事をもらうために病院を去ろうとします。
とその時、按摩、そして弟子たちが現れる。
その手には、鏡の入っていない手鏡がある。

弟子たちは、オカツのバラバラ死体の包みを取り出し、シャラに見せる。
彼らはオカツの盗まれた髪の毛を探しているのだ。
按摩たちは死体の行方を捜していたはずが、
番頭に感化され、髪の毛を追う刑事になっている!

そこへ番頭が現れ、シャラの髪を見るや
おかみさんの髪はこんな具合だったと按摩たちに訴える。
疑いをかけられたシャラは呉に助けを求める、が、

「ここは取調室なんです。」
と、シャラのことを突き飛ばす。
人が変わったように急に敵へとまわる呉一郎にシャラは驚く。
そしていつの間にか、オカツの髪をめぐって裁判が始まっている!
按摩は呉一郎を証人に仕立てあげ、シャラを問い詰める。

そこへ血だらけのカツラ屋の主人が按摩の弟子に連れられ、
オカツを殺したことがわかる。
按摩はそれに対し、
「下手人はこれで割れたか、では上手人の件に入るとしよう。」
(上手人は下手人に対しての造語。)

もはや、オカツを殺した犯人の件はこの一行で終了。。!
按摩たちにとってそれよりも重い罪は、その髪の毛を盗んだこと。
ヘア・ジャック!

按摩はシャラを朝鮮女だと見なし、問い詰めるが
シャラの回答は、"今は朝鮮パンマよ"
昔は違った、朝鮮女にされただけだ、とシャラは訴える。

しかし按摩たちは、ならば朝鮮パンマになるために
その髪の毛を奪ったのではないかと切り返してくる。
どんどん朝鮮女の髪を盗んだ女にしたてあげられていくシャラ。

_MG_1821.JPG
(問い詰められるシャラ、その横には名和四郎。)

初めはシャラの言葉に動揺していた呉一郎だったが、
シャラに追い打ちをかけるように、
電車でのできごとを"戯れていた"と言い切る。

その言葉を聞いたシャラは国士舘の制服を着た名和四郎を
戯れていた相手に見立て、呉一郎をひたすら挑発する。

どんどん亀裂が入る呉一郎とシャラ。
按摩はここぞとばかりに呉に尋ねる。


按摩     証人、お前はどんな誤解をした?
呉        誤解はしません。
按摩     誤解はしないだと? この女が嬲られていると思ったと言ったじゃないか。
            いじくり回されて手をあげたと言ったじゃないか。


シャラが嬲られていたと"誤解"してしまったために
色んな人の手を切ったと誘導しようとする。

しかし、シャラに挑発されてしまった呉一郎に、もはやそんな余裕はない!
瀬良皿子は、この女は、 

戯れていたのだ!!

呉一郎、ついにはジャックナイフを取り出し、暴れ出す。
止めに入った按摩の弟子たちと揉み合っているうちに、
そのナイフはシャラの手に当たってしまう。。。


と、ここでワークショップは終了!
とうとう「海の牙〜黒髪海峡篇」もあと一回となりました。
呉一郎とシャラの溝は埋まるのか、"円"はどうなってしまうのか。
按摩たちが持って現れた鏡の入っていない手鏡の謎も気になる。

最後もみなさま、どうぞよろしくお願いします!


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