8/30(月)ワークショップレポート(佐々木)
2021年8月30日 Posted in 中野WS『ジョン・シルバー(続)』
みなさんこんにちは。佐々木です。
本日もワークショップレポートです!
今回は第二幕から。作品冒頭に登場した緑のおばさんの
再登場するシーンから読みをはじめました。
再登場した緑のおばさんはなんと、10冊近くの本を万引きしていました!
しかも全て『人魚姫』。なぜそんなことになったかと言うと、
44ページの所からみんな破かれていたからです!本を破いた犯人は後ほど。
そんな緑のおばさんを問い詰める刑事...の格好をしたボーイです。
彼は刑事になったわけではありません。先週のラスト、
小春のシルバーとの夫婦ごっこのストレスから、
刑事"ごっこ"としてマンモス交番の鬼刑事のイトー万助になっているのです。
唐ゼミ☆で上演した時は、緑のおばさんの造形を
伊丹十三さんの『タンポポ』で原泉さんが演じている老婆をヒントに作ったそうです。
(作品が作られた時代的には唐さんの方が先です)
そしてまた余談ですが、昔岩波文庫の定価は,
約100ページを黒星★1つとして、星の個数で値段が決まっていたそうです。
(流石に人魚姫はありませんでしたが、前に買った本で発見!)
そして第二場に入っていきます。
窓の横の鳥カゴの中にはハク製のハトが一羽。
テーブルの上に古くなった義足が立っています。
『ジョン・シルバー』のラストで海に捨てるとあるのですが、
実は取っておいてありました。
そして今度はボーイが小春に『人魚姫』を読み聞かせします。
しかし破かれている本。そこに書かれていたのは血の話。
ボーイ
するもしないも、ここから先は(本を見せて)ほれ、
ひっちゃぶけているから......(おずおずとしている)
少女(小春)
ひっちゃぶいたのはあんたでしょ?
ボーイ
おまえが言ったとおり湘南地方の本屋という本屋は
かたっぱしからやってきたよお
と台詞があります。そう、破いたのはボーイで、支持したのは小春でした。
いつまでもシルバーを想う小春。
その裏でじわりじわりと準備を進めるバンドのザ・ヤングホルモンズの3人。
特にそれから動きのない(と思われる)当たり屋一家。
どこに行ったかはわからない少女。
これからクライマックスに向け、どうなっていくのでしょうね。
来週でこの戯曲はおそらく最後になります。お楽しみに!
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