10/31(月)『ベンガルの虎』本読みWS 第3回レポート(中野)
↑さらにアサヒグラフより。唐さんがなぜ上半身裸なのか謎。
が、みなぎる気迫は伝わってくる
昨日は『ベンガルの虎』を読む、第3回でした。
第2回目の最後、馬の骨親子商会の面々がビルマ僧に扮し、
戦没者家族から寄付金を巻き上げようとするも、
しっかり者のお市たちに撃退されたところの続きです。
サギが失敗したものの、俗物隊長たちに落ち込む様子は無し、
かえって悪びれて店の中に引っ込みます。
そこにヒロインのカンナが絡みます。
夫である水嶋に言われて自分のハンコを取りに来た、
店の扉をドンドンと叩きながらそう迫る。
しかし、戸口に立った印肉・天地の二人は取り合わない。
そこで、カンナは暴力に訴えます
銀次に命じてタクアン石を店に投げ込ませる。
(これは状況劇場×天井桟敷のケンカで同じようなことをした
四谷シモンさんのパロディ)
すると大将である俗物が飛び出してきて、
ビビった銀次は逃げてしまう。
銀次は体が立派なのですが、根がどうしても小心なのです。
いかにも気弱な唐さんの主人公。彼が立派な男になれるかどうか
物語の目標のひとつがこうして立ちます。その前提条件として、
彼の臆病さが極端に表れた場面です。情けなく、コミカルでもある。
気持ちだけはあるので、遠くからギターをかき鳴らしたりします。
こういうのも面白いところ。
銀次に憤りつつもカンナはさらに訴えます。
夫の水島に言われて来た!そう繰り返す。
仕方なく相手をする俗物隊長たちですが、今は日本人商社員として
東南アジアに散らばる日本人の遺骨を材料にハンコを作っている彼ら、
水島はその供給元です。後ろ暗い商売ではないですから、
そういう事実を嗅ぎつけようとするカンナを追い払おうとします。
と、一人の女がやってくる。
忍ケ丘中学(唐さんの母校)の家庭科教師を名乗るその女こそ、
水嶋のほんとうの妻だというのです。確かに彼女は清楚で、
いかにも学校の教員のたたずまい。比べてカンナはホステスの身なり。
しかも多勢に無勢でニセモノ扱いを受け、まるで水嶋が他所で
引っ掛けた女の扱いであしらわれてしまいます。
さらに登場したキャバレーのマネージャーから出勤を督促されるも
傷心のカンナが欠勤を申し出ると、衣裳まで脱がされ、
下着姿の情けない格好で往来に放り出されます。
からかい半分に俗物がカンナの大切にする定期券を見てみれば、
それは遥か15年前のもの。自身の正しさを訴えようとするも、
いかがわしい男たちによって惨めな扱いを受けるカンナの悲惨が
極まっていく。というところで昨日のシーンは終わりました。
昨日のWSの最後にカンナが歌う『雑巾の歌』はこの劇の主題歌。
家庭科教師として生徒たちんI雑巾縫いを教えていた自分が
皮肉にもボロ雑巾扱いを受けている、その悲嘆が謳われます。
すると、水嶋らしき影がよぎり・・・
続きは来週です。
私は旅先で、ストライキの影響で移動時間がズレたため、
11/6(日)は17:30-19:30でやらせてもらいます。
WS参加の皆さんの中には、体調を悪くして直前に欠席の方が
目立ちました。気温が上がったり下がったり、日本は季節の
変わり目にハードな気候だと聞きました。大事になさって下さい。
では、また来週!
私は旅先で、ストライキの影響で移動時間がズレたため、
11/6(日)は17:30-19:30でやらせてもらいます。
WS参加の皆さんの中には、体調を悪くして直前に欠席の方が
目立ちました。気温が上がったり下がったり、日本は季節の
変わり目にハードな気候だと聞きました。大事になさって下さい。
では、また来週!
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